映画『パーフェクト ストーム』に映る父の面影
今日は、映画『パーフェクト・ストーム』という映画を紹介しようと思います!
この映画は、カジキマグロ漁に出た漁船が巨大ハリケーンに巻き込まれるという実話を元に作られた映画で、マサチューセッツ州にある港町グロースターを出港した一艘の漁船を題材にした映画です。
正直、この映画を観終わった後・・・どっと疲れました。
映画がヘビーだったというより、この漁船に乗っていた漁師が途中から、私の父に見えてしまったからです。
昔はマグロ漁船に乗っていたので、半年に1回のペースでしか家には帰って来ないし、帰ってきても1ヶ月くらい家で過ごすと、また船に戻り、数ヶ月帰ってこないという生活を何年もの間送っていました。
「パーフェクト・ストーム」と同様、父も命をさらすような危険な目には何度も遭っていて、顔に釣り針が刺さり、手術をしたこともあるし、命を落とす寸前で病院に運ばれるという事態になったこともありました。
それから、夫の父も昔、漁師をしていたことがあったそうで、その際、網を引き上げている最中に、危うく指を切断しそうになったと話していたのですが、指を鉄巻き機に挟んで指がちぎれるなど、重傷を負う事故は実際にあるようです。

それほど、漁師という仕事は危険と隣り合わせの仕事なのです。
ですから、父がマグロ船に乗っている頃、無事に何事もなく元気に家へ帰ってきてくれるととても嬉しかったし、逆に、漁へ送り出す日は、寂しい気持ちと不安な気持ちで、船に向かって涙しながら母が手を振っていたのを覚えています。
去年の、震災の時は、父が働いている漁港に津波が押し寄せ、漁港に駐車してあった車が何台も流される映像がテレビで映し出されました。
映像を見る度に父の安否が心配で、家族と連絡がつかないまま10日が過ぎました。
10日後、ようやく家族と連絡が取れ、父が生きていることが分かりました。
父はなんと、津波の時に、船で仲間と海の上にいたそうです。
父の話では、津波がきたら沖へ沖へと船を走らせた方が安全だそうで、むしろ、港付近にいたら船ごと飲み込まれる恐れがあり危険なんだそうです。
津波が引いた後も、瓦礫や流された車などによって港に船を近付ける事ができず、3日間、海の上で過ごさなければいけなかったと聞かされました。
実際、津波は37mの高さだったようで、父の働いている漁港付近でも多くの方が亡くなりました。
「パーフェクト・ストーム」では、10階建てのビル(30m)に相当する波が襲ってきたそうです。
さて、この乗組員たちの安否はいかに!?
ちなみに、主演はジョージ・クルーニーです。
ジョージ・クルーニーが漁師役というのもレアだと思うし、何よりCGがスゴいので見応えがあると思います!
あっ、船酔いに要注意ですよ(笑)
おススメ映画です、是非チェックしてみて下さい!!
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