読み聞かせの重要性〜学力世界一のフィンランドでは子供に毎日15分、本を読み聞かせる〜

11/06/2012 AppMama 0 Comments

突然ですが・・・

ガンバの冒険』というアニメをご存知ですか!?

1975年4月から同年9月まで放送された、ネズミたちを題材にしたアニメ!
暴君白イタチを退治するために船出をするというストーリーだったようです。

残念ながら私が生まれる10年ほど前に放送されやアニメであるので、私は、このアニメの題名やストーリーを聞いてもピンときません。
このアニメを知るきっかけとなったのは、夫が保育園で行われたある講演会に出席したことがきっかけでした。
その講演会は、『ガンバの冒険』の作者である斉藤惇夫先生による講演で、テーマは “子供たちに本を読み聞かせる事の大切さについて” でした。


斎藤先生は、将来、子供が本に感心を持つかどうかは、どんな本を幼少期に与えたかどうかで決まってくるといいます。

先生は児童作家であると同時に、長年、福音館書店の編集者として携わってきた、言わば児童書のスペシャリストです。

斉藤さんによると、今の日本では年間5000冊近い新刊の児童書が毎年出版され、そのうち絵本が約2000冊、新刊以外(増刷)も含めると毎年3万冊の児童書(うち絵本が7500冊)が出版されているそうなのです。

それだけ多くの絵本が出版されているわけですから、全ての絵本を読み聞かせるのは到底無理に思います。
なので、私たち親はその膨大な数の本の中から子供たちにとって良い本を選び抜かなければなりません。

そんな悩みを解決してくれる本、『私たちの選んだ子どもの本』という東京子ども図書館が作った推薦児童書リストがあるそうで、本を選ぶ際はこのリストを是非参考にするようにと斎藤先生は強く推していたようです。
これは大人たちが子供にとって良いだろうと勝手に選んだ本ではなく、実際に子供たちが良いと思ったもの、何度も手に取り読み返した本、いつまでも心に残る本を厳選してリスト化した本なのだそうです。

子供に何を読んであげて良いか分からないママやパパ、誕生日やクリスマス、その他のイベントで、子供たちに本を贈ろうと考えている方は、このリストをチェックして見てください。

そして、その中から更に斎藤先生が厳選して選んだ『子供にぜひ読んでやってほしい絵本』というリストが配布されました。
こちらで同じ物がダウンロード出来るようなので、興味のある方はどうぞ:

斎藤先生は、このリストに挙げられている本について、小学校卒業までに最低7割は子供に読んであげなければ親とは認められない、そして3割以下しか読んでいない親は「幼児虐待だ」とまで強く言っていたと夫から聞きました。

極端な表現だとは思いますが、「本は心の栄養」と言う言葉もあるくらい、本を読んであげなかったり、本を与えないことは、つまりご飯を食べさせないということに等しいということを言いたかったのだと思います。

それから、本を買ってあげる時間がないとか、お金がないという言い訳は通用しないと強くおっしゃったそうです。

リストにあるのは有名な本ばかりなので、図書館に足を運べばたいがい揃っています。
本を読み聞かせるということは、一切お金をかけずに出来る事なので、親がどれだけの時間を子供のために作ってあげられるかどうかという事ですね。

世界一学力が高いと言われているフィンランドでは毎日必ずお父さんが子供に15分、本を読み聞かせるそうです。
法律があるわけでもなく、学校などで強制されているわけでもないそうですが、当たり前の事らしいです。
この事だけが直接学力の高さに繋がるわけではないのでしょうが、中でも読解力が飛び抜けて高いという事実もあるので、かなり大きな影響があると考えられます。
フィンランドは図書館の利用率も世界一と言われているので、それだけ読書家が多いということでしょう。
幼少期から沢山の本を読んでもらうことで、読書が好きな子供が自然と育つと言えるのではないでしょうか。

我が家では、娘がまだお腹の中にいた頃から、夫が毎日15分~30分ほどお腹に向かって本の読み聞かせをしてきました・・・・・
私が記憶している限りでは、「クマのプーさん」、「ピーターラビット」あたりからはじまり、「フランダースの犬」、「ジャングルブック」、「ガリバー旅行記」、「走れメロス」、そして夏目漱石、宮沢賢治や芥川龍之介、等々、かなり幅広く、毎日お腹に向かって必ず読み聞かせをしていました...(^^;;
私は、夫の読み聞かせが始まると、催眠術にかかったように寝てしまったものですが、お腹の子には夫の読み聞かせが届いていたと思います。
現に、娘は絵本や本が大好きです。


子供達だけではなく、大人も絵本を読むのはいいことだと思います。
数年前に『つみきのいえ』という絵本が第81回米国アカデミー賞短編アニメーション部門受賞をはじめ、数多くの賞に輝き話題となりましたが、私もこの『つみきのいえ』は何度も何度も読んでいます。

大人が絵本を読むとき、その作者が描く世界観や哲学や思想を感じることもあり、ほのぼのとした絵の中に実は隠されているメッセージを感じたりします。
まさにこの 『つみきのいえ』という絵本は、メッセージ性があり、地球温暖化や家族について考える機会を与えてくれた絵本でした。
かなり話題になったので、手に取った方は多いと思いますが、まだ読んでない方は是非オススメです!!

そして、斎藤先生がお話ししてくれた事の多くはこちらのサイトに書かれているので、興味のある方は読んで見てくださいね。
親として勉強になる事がたくさん書かれています。

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