コイのはなし
昨日、ハワイにいる義母から私宛に1通のメールが届きました。義母は、ハワイで仕事をしていて、還暦を過ぎた今も若い世代の営業マンに負けない業績を残し、いわばスーパーキャリアウーマンです。
ハワイとはいえ、英語圏である土地で単身で暮らしていることも私なんかはマネできないと思ってしまいますが、仕事面においてもアメリカ人に負けない程の業績を残せる義母はやっぱりスゴいな〜と思います。
そんな義母は、仕事が休みの日や時間が空いた時、仕事で疲れているにも関わらず私達を気遣ってメール送ってくれます。
メールや手紙を読むたびに、義母の言葉があったからこそ、ここまで諦めずに頑張ってこれたんだな〜とつくづく感じます。
夫のアプリ開発者としての仕事が全く軌道にのらず、生活が苦しい時代、いつも義母はネガティブな言葉は一切吐かず、前向きな言葉で私達を支えてくれました。
去年、大反響だった『iPhoneアプリ開発者の妻になるまで。』シリーズでは義母からの手紙を紹介しました。
>> iPhoneアプリ開発者の妻になるまで。Part4 〜暗闇の中に光る一点の光〜
このブログを読んだ方々から多くのコメントが寄せられ、私達以外でも義母の話を読んで勇気づけられたアプリ開発者の方々がたくさんいました。
今回頂いたメールの内容も、感慨深く、このメールが私や主人だけではなく、今、自分の道に迷っている方や人生の岐路に立っている方にも読んで欲しいと思います。
『鯉は、小さな器に1匹だけ入れられて、餌と水を与えておけば、その器にあった大きさにしか成長しないそうですが、大きな水槽、より大きな池に器を変えてあげると、それなりに大きくなるそうです。
小さな器で、居心地良く暮らせば、小さいままで満足でいられますが、
大きな水槽、大きな池に入れられれば、他の魚との生存競争も始まり、水かさも増し深みも行動範囲も広がり、当然、苦労も増えますが、強く大きく成長できるチャンスが広がる訳です。今の環境に満足する事なく、いつまでも成長し続けて欲しいと願っています。』
この短い文章の中に、私は主人を重ね、そして娘を重ね、自分自身を重ねてみました。
アプリ開発者のみならず、誰だって
「今のままでいいのだろうか・・・」
という自分自身の生き方への問いや、
「世界で挑戦したい、学びたい」
という意欲、向上心によって、今の環境から離れ、自分の実力を試したくなることがあると思います。
今回私達が決めた海外移住ですが、まさに大きな水槽、もしくは大海原へ繰り出すようなものです。
ようやく夫がアプリ開発者として成果を上げ始め、生活も落ち着き始めた頃に、あえて右も左も分からない、私なんかは言葉も通じない異国の地へ身を投じるのは、見方によっては “苦労する” だとか “大変だ” というイメージを抱き心配してくれる人もいますが、私達はそれ以上に得るものの方が大きいと感じているし、何よりも義母が言うように色んな意味でチャンスなんだと思います。
とは言っても、アメリカや世界を意識するということは、今以上の努力、または初心に戻り1から始めなければならないことも多いはずで、簡単に成功を掴めるとは思いません。
しかし、夫の才能や能力はきっと世界に通用するだろうと信じていますから、この船出も怖くはないのです。
穏やかな波の日も、荒波の日も、自分たちの安住の地を見つけるまで必死に泳ぎ続けていきたいです。
皆さんも、人生の岐路に立ったとき、それから挑戦するか否か迷っているとき、この鯉の話を思い出してみてください。
それでは、またSee You〜☆
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