パソコンが苦手な両親へ贈るiPadの説明書(1) 〜基本操作とインターネットの使い方〜
私の両親にiPadを贈ったのが2年前・・・。今ではiPadがない生活が考えられないというくらい愛用してくれています。
しかし、iPadを持たせる以前は家にネット環境もなく、それ故パソコンなんて触ったこともなかったし、Yahoo!の存在すら知らない二人だったので、iPadを使いこなせるようになるには基本中の基本の操作から教えなければなりませんでした。
しかし、教えるにあたっては、iPadがパソコンよりも使いやすく、むしろ感覚で動くものなので触っている内に少しずつ仕組みを理解し、今では動画やネット検索をなんなくこなせるようになっています。
ところが、たまに1度教えたものも忘れてしまったり、実はもっと便利な操作があるのにそれを知らなかったり、理解できなかったりするので、これは操作方法を文書にして渡すべきだと前から思っていました。
しかも、離れて生活していると口頭では説明が難しい時もありますからね。
そこで、どうせだったら私の両親のようにiPadの操作で困っている中高年や高齢者の為のとりせつを書くのも良いかと思ってブログでまとめることにします!
まずは基本中の基本から!
【iPadを起動させる】
ホームボタンを押します。
【iPadのロックを解除する】
画面下に[→ロック解除]と表示されているので、→を指で触りながら右にスライドさせます。
【インターネットを使ってみよう】
Safari(iPadの標準インターネットブラウザ)のアイコン(絵柄)をタップします。
ちなみに、タップとは指で軽く叩く(触る)ことです。画面に触れてから指を離すまでの動作になります。触ったまま離さないのはタップではなく "ホールド"(長押し)になってしまい、別の動作が発動してしまう事があるので、タップする時はなるべくすぐに離す事も意識してください。感覚としては、テレビのリモコンでチャンネルのボタンを押す時と同じように、押したら離す!それがタップです!
Safariを開くと、画面上部には "ツールバー" があり、前後のページへ移動するボタンや、お気に入りのページを登録する"ブックマーク"、何かを調べたい時にすぐに検索できる "検索ボックス" などがあります。
それではさっそく何か検索してみましょう。右上の"検索"と書かれたところをタップしてみましょう。すると下からキーボードが現れます。
文字を入力するには2通りの方法があります。
①キーボードを使う
出現したキーボードでそのまま打ち込む。
ちなみに、iPadのホーム画面にある[設定]というアイコンをタップし、“キーボード”
という欄をタップすると、キーボードの種類を設定することができるので、自分に合ったキーボードを選ぶ事ができます。
②音声アシスタント「Siri」を使う
キーボードの左下の方に"マイク"のボタンがあるはずです。そのボタンを押してピカっと光ったあとに音声で言葉を発すると、言った言葉が入力されます!キーボード入力になれていなくてもSiriさえ使えば簡単に入力できるはずです。
Siriを使った検索は、Safariを開かなくても行えます。いつでも"ホームボタン"を長押しするだけで、マイクの画と共に「ご用件は何でしょう?」という言葉が表示されます。
“ピピッ”と音が鳴りますから、その後にiPadに向って検索したい言葉を言いましょう。
例えば「レシピ!!」とiPadに向って話しかけると「Webで検索しますか?」という音声と共に[Webで検索]という文字が表示されます。その文字をタップすると検索結果に導いてくれます。
【記事を読む/文字を拡大・縮小する】
さて、検索結果が表示されたら、次はその中から気になる記事名や画像をタップし、その記事があるページへと移動しましょう。
ウェブサイトによっては文字が小さい、見えにくいという場合がありますが、2本の指を使って、指の間を広げることで拡大することができます。逆に小さくする時は、指の間を縮める動作をしましょう。
他にも、画面を2回素早く "トントン" とタップすると拡大、拡大した状態でもう一度2度素早くタップすると縮小させるという動きもできます。
それから"スクロール"です。スクロールとは簡単に言えばページ内を移動する時の動作の事です。
ウェブページの記事の多くは、一つのページが必ずしも画面内に全て収まりきるとは限りません。例えるならば、虫眼鏡を使って新聞の一面を読むような感じです。虫眼鏡を通して新聞を読む場合、少しづつ虫眼鏡の位置をずらしながら読みますよね?ウェブページを見るのもそれと同じような感覚です。ページ内をスクロール(移動)させながら読んでいきます。
スクロールするには、1本指を画面においたまま上下に移動(ドラッグ)させてみてください。指にページがくっ付いて動きますよね?この動きでページの上から下まで読み進むことができます。
【ページの戻り方】
ネット検索、または記事を読んでいて、前のページに戻りたいと思ったら・・・
画面左上にある◀をタップして下さい。これが前のページに戻るという操作になります。
逆に次のページに進むという操作が▶になります。
この操作は基本中の基本と言えます。
【タブを活用しよう!】
タブとは・・・複数のページを1つの画面内で切り替える為の機能です。
私の母がこの機能を理解すればもっと検索しやすく、便利になるのではないかと思っている機能です。
例えば一つのページを見ている時に別の調べものがしたい時、そのページから違うページへ移動してしまうと、行ったり来たりが大変になります。そんな時は新しい"タブ"を開く事で、ページ間の移動がスムーズになります。
新しいタブの開き方は、上のツールバーの右下にある「+」のマークを押すだけです。
新しいページが開くと同時にツールバー内に新しい"タブ"が出現します。
さっきまで見ていたページへは隣のタブをタッチすれば戻れます。
このようにタブはいくつも増やす事が出来ますが、増やせば増やすほど一つ一つのタブが細くなっていき、ページの記事名が省略されてしまいます。
そこで、もう見ない(いらなくなった)タブは消して整理しましょう。開いているページのタブの一番左に「×」マークがあるので、それをタッチすればページとともにタブが無くなります。
このようにしてタブを増やしたり消したりする事ができます。
【お気に入りページをブックマーク保存】
ブックマークとは何度も簡単に見に行けるようにする"しおり"です。タブは一時的にページを保存するのには便利ですが、定期的に何度も訪れるサイトや、またそのうち必ず見にきたいと思ったページは忘れないように"ブックマーク"で保存しましょう。
保存方法は、ツールバー内にある"矢印が飛び出している"絵柄のボタンを押し、沢山現れるアイコンの中から"ブックマーク"をタップします。
そして、"保存"を押せばページがブックマークに記録されます。
ページ名を自分が分かりやすくする為に変更する事も可能です。
保存したブックマークは、ツールバー内にある「開いた本」のマークをタップすると表示されます。この中から自分が見たいページをタップして移動する事ができます。
更に、より頻繁に見たいページのブックマークは、ツールボタンとタブの間に常に表示した状態にも出来ます。
これはブックマークを保存する直前に、"ブックマーク"と書かれいる部分をタップし、代わりに"ブックマークバー"を選択してから"保存"するだけです!
以上でインターネット閲覧に必要な基本的な動作が身につけられると思います!
【アプリを終了する】
アプリから別のアプリへ移動する時など、一度アプリを終了する必要があります。これはいつでも本体の"ホームボタン"を一回押すだけで出来ます。アプリを終了すると、最初のホーム画面に戻ります。
【iPadを使い終わったら】
iPad本体についている"ロックボタン"を押して本体をロックさせる事ができます。
ロックとは画面が真っ黒になって、いつでも起動できるように待機している状態の事です。この状態では画面に触れてもiPadは反応しませんが、電源が完全に落ちているわけでもありません。待機状態と言っても、そのまま放置していれば電池はほとんど減りませんので、電源を切っているのと同じような感覚だと考えてください。
そして、基本的に多くのアプリは、特別な設定がされていない限りは、ロックボタンを押さなくても使わないまま放置しているだけで数分後には勝手にロック状態になります。なので、必ずロックボタンを押さなければいけないわけではありませんが、アプリによっては自動でロックしない仕様になっているものもあるため、出来る事ならロックボタンでiPadをロックする事を習慣にした方が良いです。
今日の講習はここまでにします。
最近では、その使いやすさ、便利さから両親にiPadを贈ってあげる方も多く、ネットが中高年から高齢者の方々の間でも普及しています。
しかし、基本中の基本の動作が分からなかったり、忘れてしまいがちだったりしていまいち上手に使いこなせていないのも現実です。もっと上手く使いこなせたら、中高年から高齢者の方々にとってはかなり便利なものであるのは間違いありません。
映画をみたり、音楽を聞いたり、FaceTimeで遠く離れた家族と話をしたり、買いものをしたり・・・。
iPadを完全に使いこなすまでいかなくとも、最低限の使い方をマスターすることで今よりももっと趣味の幅も広がるきっかけになると思います。
もし、両親や祖父母にiPadを贈る時にはこのブログを参考にしてもらえたらいいな〜と思います。
それでは、次回っ!!
>> パソコンが苦手な両親へ贈るiPadの説明書(2) 〜コピー&ペーストの方法〜
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