富の法則とは!?〜億万長者のビル・ゲイツが毎日出社するワケ〜

10/03/2013 AppMama 0 Comments

先日、中軽井沢図書館でこんな本を見つけたので紹介します。

億万長者 富の法則』著者:ロジャー・ハミルトン
何気なく手にとってパラパラと捲ったこの本・・・。
どうせ、よくある自己啓発本、ビジネス本のような “億万長者になるための方法” や “ビジネス戦略” を書いた本で主婦の私には到底縁遠い内容だろう・・・と思いきや!
そうではなく・・・

“富”とは何か!?

ってことをまとめた本で、実に興味深く、いやはや勉強になります!!

“富”とは何か!?

という問いに、人によっては、心の持ち方やあり方など精神的な充実感や美意識、心のゆとりを指すものだと言う方もいるでしょう。
私もこの本を手に取ったときは、その様なことについて書かれた本だろうと思いましたが、この本では、“富” を築いた人々に起こった偶然や運、タイミング、思考、忍耐力など、あらゆる角度から考察し、分析しながら8つのタイプに分け紹介しています。

この本に登場してくる富豪は、ビル・ゲイツ、ドナルド・トランプ、サム・ウォルトン、スティーブ・ジョブズなど総勢16人の人物で、この富豪らのストーリーを例に挙げ、彼らがいかにして “富” を築いたのか、その法則を知る事ができる一冊です。

まず、面白い話の1つにー。

アメリカの宝くじに当たった幸運な男性2人がいました。
彼らは、当時、数億円〜数十億円を手にしたのですが、現在彼らはどうしていると思います!?
高級車に乗り、高級住宅地に豪邸を建て、何不自由なく悠々自適の生活をしているだろうと思いますよね。
ところがです!! なんと1人はトレーラー暮らし、もう1人は生活保護を受けているのです。

この話を聞いて、

「バカなやつらだ・・・自分なら絶対そんなことにはならない!!」

と思いになる方は少なくないのではないでしょうか!?
私も当然そう思います。しかし、こんなデータがあるんですよ。
アメリカで高額宝くじが当選した人の10年後を調査したところ、ほとんどの人が当選前と同じ様な生活に戻っていたんだそうです。

ということは、“私なら上手に運用するのに・・・”
と思っている私でさえも、一生使い切れないだろうお金を手にできても、一瞬にして失う可能性の方が高いということになります。
しかし、“富” を築くことができる人は、数億円失ってもまた取り戻すことができるのです。

何故なんだろう・・・

ドナルド・トランプ、実業家であり大富豪として有名な彼は、90年代にビジネスで35億ドル、プライベートで9億円の負債を抱えたそうです。
この本ではこのことについてこう書いています。

“この時点ではあなたも私も、トランプより9億ドルほど金持ちだったことになる”

確かに!! 私達は一時期、トランプよりもお金持ちだったのです(笑)
それがです! 彼はたった10年で、たったの10年で富豪の座を取り戻し、2005年のフォーブス誌の米国人富豪トップ400に名を連ねました。
宝くじが当たった彼らは、あれから一向に失ったお金を巻き返すことができず、また、私自身もこの10年で数億円のお金を手にする事ができませんでした。それが、トランプは10年で富豪の名を取り戻したのです。

こういう話を聞くと、

『同じ “人” なのに、何がこうも違うのか!?』

と思ってしまいますよね(汗)この本には、この問いの答えとなる法則があり、共感できる部分、頷く部分、学べることが書かれていて、本当に勉強になります。

特に、私が一番心に残っている問いがこれです。

“何故ビル・ゲイツは、毎日仕事に行くのだろう”

現時点で多額の資産があり、地位も名誉もお金も富も手に入れた彼が、毎日仕事をしなきゃならないというのは、なんだか矛盾しているような気がしませんか?だって、お金を得る為に私達は仕事をしている訳で、余る程にお金があるのなら働く意味ってないでしょう。

しかし、彼はこう語りました。

“私はこの世で一番面白い仕事をしている。次々に難題やチャンス、勉強することが出てくるんだから、毎日楽しくてしょうがない。こんなふうに仕事を楽しんでいる人は、きっと疲れ知らずだと思うよ”

また、リチャード・ブランソンも

“僕はお金を稼ごうと思って事業を始めたことはない。でもね、僕が楽しんでいるときはお金が入ってくるんだよね。面白いと思わなくなったときは、原因を調べる。それで修正ができなかったら、手を引くんだ”

と言ったそうです。
夫もこの部分には共感していて、仕事をしていて楽しくないと思った時は、方向性や仕事のやり方が間違っていると思い軌道修正するのだそうです。
夫はどんなに高額な仕事が舞い込んできても、楽しいと思えないものは絶対に引き受けません...。経済的に辛い時、そんな夫の決断に疑問を持った事もありました。
夫は、楽しいと思えない仕事を引き受けても、情熱を持って妥協なくその仕事に取り組むことができないので、その場ではお金を得る事ができたとしても、より大きな成果へと連鎖する流れを生む事は難しいという考えです。

私はこれまで、仕事に “楽しみ” を見いだすことが間違いで、“汗水ながして働く”  “あくせく働く” というような肉体的にも精神的にも追いつめて働くことに意義がり、それが成功に繋がると思っていました。
しかし、お金の為に働くということよりも、好きな事、得意とするこに集中し、“情熱”だったり“遊び心” のようなスパイスを取り入れながら、仕事に面白さを感じながら働くことが成功のポイントで、その心意気が魅力的な作品を生む原動力となるのではないかと感じました。

実際に夫を見ているとそうです。自分の中で面白いアイディアが閃き、そのアイディアをアプリとして形にするまるでは、まるでプラモデルを作っている少年のように熱中し、のめり込みます。結果、そのアプリは売れるんです。
逆に、お金の為に作ったアプリは、どんなに一生懸命に汗水流して寝る間を惜しんで作ったとしても、不思議なことに良い評価を得られないのです。

仕事だけではなく人間関係も含め、上手くいかない、つまらない、面白くないと感じている時は、方向性ややり方、はたまたフィールドが違うのかもしれません。それは、サッカー選手が野球をするようなもので、間違っている時は必ず何かしらのサインがあり、その時は執着せずに軌道修正できるくらいの柔軟性も時には必要かなと思います。

人によって、“成功” の定義は違うかもしれませんが、私は自分なりの目標や夢がありますから、それを叶える為のヒントをこの本から得ることができた気がします。

この他にも、スティーブ・ジョブズとビル・ゲイツを比べ、成功と失敗を比較したり、ウォルマートの創業者であるサム・ウォルトンが、世界有数の資産家になるまでの偶然と運を紹介していたりと、なかなか読み応えのある本です。

読書の秋に、この1冊、おすすめです!

それでは、See You〜☆

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