96歳の教育論〜語学習得の重要性は学歴の為ではない〜

11/26/2013 AppMama 0 Comments

先週96才になる夫の祖父に会いに行きました。
体力的な部分では以前よりも衰えてしまったものの、ものの考え方や記憶力はあと数年で100歳になるなんて思えないほどしっかりしています。本当にスゴいです!!

祖父が娘のカヤに会うと決まって話すことがあるのですが、それは “茅(カヤ)” という名前について。実は、この名前を祖父はとっても気に入っていて、

「本当に良い名前をつけた! “茅”という字は世界三大金融街の1つ“茅場町”の茅だ。将来カヤには午前中に億のお金を動かし、午後にも億のお金を動かす世界のディーラーになって欲しい!」

と2歳の娘に話します。
まだ2歳の娘はこの祖父の話をポケーっと聞いているのですが、もう少しで100歳になるおじいちゃんの口から “世界三大金融街” とか “ディーラー” という単語がスルスル出てくることに驚かずにはいられません (;・∀・)

ちなみに “茅” という名前は夫が命名したのですが、世界のディーラーになって欲しいという願いを込めてつけたのではなく(笑)、 “茅葺き屋根” の“茅”から取ったもので、実は祖父の思っているような壮大なスケールの意味ではないんです(;><)

しかし、ひ孫に対してこんなにも大きな期待をかけてくれることはとっても嬉しく、娘にとって幸せなことだと感じています。


“生き字引” という言葉がありますが、まさに祖父の様な人を指すのでしょう・・・訪ねるたびに金融の話、歴史の話、歴史上の人物、地理・・・ジャンル問わず、私が知り得なかった貴重な話を沢山聞かせてくれます。そして今回は、祖父にこんなことを言われました。

「北朝鮮や韓国、中国が日本に対してあのような態度、考え方というのは教育のせいだ。いかに教育が大事なことか。どのような教育を受けたかで国と国の問題にまで発展するんだ。今は3歳で英語を習う時代だそうだが、英語、中国語・・・これらの言語はこれからの時代大事になってくる。いいか、時代に乗り遅れるな! 先見の目を持つこと生き抜くために必要なんだ!」

100歳近いおじいちゃんは、勿論、戦争も経験しました。
教育次第では避けられた戦争であると感じるからこそ、教育がどれほど大切なことか、疎かにできない部分なのか分かるのだと思います。

以前、図書館で『わたしたちのアジア・太平洋戦争』という本を借りた事があったのですが、当時どのような教育を受けていたかという記述を読んで身震いをしたのを覚えています。あの当時の日本の教育方法は今の北朝鮮に似ているのです。

>> 真実は何処に!? 福島県の子供たちの甲状腺を調査したら驚愕の事実が判明した!!

ですから、祖父のこの考えは私の心にずしりと響きました。
2歳になる娘の教育について色々思う事、悩むこともあるのですが、祖父の言葉が全てかもしれません。

英語を習わせることはステータスを満たすため?
経歴や学歴に箔を付けるため?

そんなことではないんですよね。
自国のみならず、世界中で助けを必要としている人々に手を差しのべる為、また他国を理解し、和解し合い共存していく為の1つの術だと思います。

"日本語以外の言語を習わせることがそんなに大事なことなのか?"

このような問いを投げかけられることもしばしばあったのですが、今は迷わずに“大事だ”と答えられます。娘がこれから生きていく世界情勢はどのように変化していくのか想像もつきませんが、どんな時代になっても生き抜く術は親として身につけさせなければと改めて強く感じます。その術の1つが語学を習得させることだと思っているのも事実です。
また人種や宗教、国という枠に捕われずに彼女が幸せになれる場所、支えてくれる友人、パートナー、そして幸せな家族を築いてくれることが親として一番の望みです。

そして、このような答えに導いてくれた祖父に感謝です。

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