個人開発者として最後まで誠実に戦う事を誓います!〜アプリの価格を決めるまで〜

12/07/2013 AppMama 0 Comments

昨日(12月6日)!! 有料版「FusionCalc2」がリリースされました (*゜▽゜ノノ゛☆パチパチ

しかし!!この有料版には1つの“落とし穴”があり、購入する際にはよ〜く注意するようにと、昨夜、夫が自身のブログにて告知しましたが読んで頂けたでしょうか!?

>>【注意】FusionCalc2の有料版がリリースされましたが・・・【買わない方がいいよ】!!!

え???ええぇ〜??????

【買わない方がいいよ!!】

・・・な〜んて、ふざけたタイトル。

「こんにゃろ〜!! 売る気あんのか゛(`ヘ´#) !!!」

と喝を入れたくなりますが、夫のブログを読んだ方はご存知のように、これが夫が考えた1つのマーケティング戦略です。

この価格設定に行き着くまで、夫はアプリが完成する前からずーーっと悩んでいました。
私も何度か相談されたものの、マーケティングやビジネス戦略については“ど”のつく“ど素人”なので、私は何も考えずに「100円〜200円じゃない!?」と漠然と返事をしていました。

その理由に私は普段から、色んなアプリをダウンロードしたり購入する中で “えっ!?これが無料!?” と驚かされるハイレベルで優秀なアプリが沢山あることを知っていて、尚更、有料アプリともなると期待が膨むのです。つまり100円〜200円も出せば満足度の高いアプリをダウンロードできるという意識を知らず知らずのうちに植え付けられていたということで、そういう事を踏まえた上で、“FusionCalc2”も100円〜200円の価格帯が妥当だろうと率直に思ったのです。

ただ、開発者の立場になって考えてみると、寝る間を惜しみ全力を注いで作ったアプリに無料、または100円や200円という値を付けるという事はなかなか簡単な事ではないという事もよく理解できます。

夫との話し合いの中でも

「できれば広告も付けずに無料で配ることができるなら、それが一番理想だけど…それじゃあお金にならないし、どうにもならない・・・。かと言って、ユーザーの事を考えると高い値段で売るのも抵抗があるし、本当に値段設定は難しいんだよなぁ・・・。」

と言っていました。
この話を聞いて改めて、開発者である夫は職人なんだと思いました。

そう言えば、以前トルコ旅行でトルコ絨毯工房へと半ば強制的に連れて行かれ(笑)、そこで実際に絨毯を作っている過程を見学することになったのですが、あの美しい柄の絨毯は全てハンドメイドで作られていて、細かな柄は何日も何ヶ月もかけて表現していくのだと聞いてとても感動したのを覚えています。
こんな高価な絨毯を織るのだからさぞかし職人は儲かっているのだろうと思ったのですが、当の職人は貧しい身なりで、営業マンが裕福そうだったのが印象的です。黙々と絨毯を縫う職人の姿は絨毯の価値がどうこうとこだわっている感じは一切なく、価格をつけられない芸術作品を生み出している芸術家そのものに見えました。

>> トルコ旅行記 Part6〜世界遺産カッパドキア〜

そもそも、売り手、購入者と作り手、職人は別次元にいて、作品に対して全く思いの込め方が違います。売り手はお客様第一に考え、職人は自分のプライドを賭けて、納得する作品を作ることを第一に考えるので出来上がった作品に対してはプライスレスなんです。
材料費、設備費、制作時間、等々・・・そんな物質的なことだけで価格はつけられません。

そんな職人気質な夫は、そもそも自分の作品に対して値段を付けるということに向いていないのかもしれません。一生懸命作った、言わば自分の分身のような子供のような作品に価値をつけようとするとどうしても悩んでしまうのでしょう。

とはいえ、開発からプロモーション、マーケティングも含めて全て行わなければいけないのが個人開発者の定め!ああでもない、こうでもないとあらゆる方面から考えた結果、出した答えが今回の「500円から300円に値下げする」という前提の値段設定です。
もしかしたら値下げをする事を言わなければ、もっと儲けられるかもしれませんが、私達が最終的に出した結論は、とことん “誠実さ” にこだわる事。
それにこだわり続けることができるのも、個人開発者の利点でもあり、そこを活かさないのであれば個人開発者を続ける意味は無いという答えでした。

売れる開発者もいれば、売れない開発者もいる厳しい世界です。
それぞれ戦い方や理念は違うでしょうが、夫には最後まで自分の理念を突き通してもらいたいと思います。

結果、どうなるか分かりませんが、悔いが残らないように最後まで頑張って欲しいです。

それでは、またSee you〜☆

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