夫の仕事が好調なのは実は"あの人"のおかげ!?そして村の英雄になった夫・・・。
昨日書いた記事が大好評だったのですが・・・>> アプリ開発者引退後、夫の収益が2倍に!? そして私はクラウドワークスで◯円稼いだぜ!
実は、アプリ開発者を引退したにも関わらず収益が2倍になったのは、夫の努力はもちろん、もちろんありますが、“あの方” のお陰ではないかと密かに思っていて、今日は夫と娘と3人、スコップを持ってお礼を言いに行ってきました。
“普通、手土産はまんじゅうだろっ!なんでスコップやねんヾ(--;)ぉぃぉぃ”
と思ってしまうと思いますが、それは “あの方” というのは雪の中に埋もれているからです。
雪の中に埋もれている方は、お地蔵様であります。
今住んでいる家から数十メートル離れた場所にぽつりと一体のお地蔵様が立っていて、雪が降るとこのお地蔵様は雪に埋もれてしまい、気にかける人がいなければ、雪が溶ける春頃まで雪に埋もれて数ヶ月過ごすことになります。
村にこのお地蔵様のことを気にかけてあげる人がいたとしても、数メートルも積もっている雪をどかすのはひと苦労で、まして高齢者が多いこの村では自分の家の雪かきだけで限界です。
そういうわけで、埋れてじっとしているお地蔵様を見るのは忍びなかったのと、なんだか雪の中で数ヶ月過ごすのはあまりに不憫だと思ったのと、雪に埋れてしまい1人寒さに耐えている姿を想像するとなんだか可哀想に感じたので、お地蔵様が埋もれたら救出するというのがこの冬、私の勝手なミッションになりました。
ですから、最初のうちは私1人だけでこのお地蔵様を救出していました。
お地蔵様を覆った雪を払い除くというのは簡単に感じるかもしれませんが、数メートル積もった雪を掘り進め、お地蔵様を救出するというのはかなり大変で、救出後は汗だくになっています。
お地蔵様を雪の中から見つけたら、顔から足のつま先まで覆われた雪を払い、手を合わせて救出終了となります。
その際・・・
「どうか夫の仕事がうまくいきますように o( ̄▽ ̄o)」
とお願いしてしまっていて、お願いした後、なんだかこのお願いをする為に救出したような気分になってしまうので、結局、お地蔵様に、
「拙者は、何故 “お地蔵様、お日様が当たって良かったですね”と純粋に言えないのでしょう。まだ人間が出来ていない故、あのようなお願いごとをしてしまうのでありまする!未熟者の拙者をお許しくだせー m(*T▽T*)m オ、オユルシヲ・・・!」
と謝って帰るというパターンがお決まりで、自分の中に邪念があるのだと、毎回ひとり反省会をしながら家路に向うのでした。
とはいえ、邪念があろうがなかろうが、誰かがやらなければこのお地蔵様は春先まで雪の中ですから、未熟者だろうがなんだろうがスコップ1本持って現場へ向います。
未だ未熟者なようで邪念は消えず、毎回お願い事ばかりしてしまいますが、不思議なことに最近では雪の中からお地蔵様を見つけるとポロリと涙が出る時もあり、自分でも悲しいのか嬉しいのかよく分かりませんが不思議な気持ちになるのです。
(もしかしたら、お地蔵様の気持ちが伝わってる!?)
そうこうしている内に、夫に幸運な出来事が次々と舞い込むようになりました。
もちろん、夫のこの5年間の努力がこのような結果に結びついているのだと感じるのですが、私はお地蔵様が力を貸してくれているようにも感じています。
それにしても、このお地蔵様、どのような経緯があってここに置かれたのだろう・・・。
あのお地蔵様を気にかけてから、そんな疑問をずーっと抱えていました。
その疑問は解ける事なく今日まできたわけですが、まずはここ最近起こる幸運な出来事についてお礼を言わなければと、今日は3人で向ったわけです。
今日もお地蔵様の上にはずっしりと重い雪。
「感謝の気持ちを込めて、今日はあなたが掘ってあげて。」
と夫にスコップを渡し、その間、私は娘と鳥の巣を覗いたり、動物の足跡を探したりしながら遊んでいました。その時、この村に住む一人のおばあさんが歩いてきたのですが、夫に一言。
「えらいわ〜(*゚◇゚*)!!!」
その一言に夫は、
「いえいえ〜 (● ̄▽ ̄●)ゞぽりぽり」
“て、てめぇ〜!!・・・『いえいえ(● ̄▽ ̄●)ゞ』じゃねーよ!! こんな事ならスコップなんて渡さなければ良かった・・・おばあさん!コイツじゃないですからね、お地蔵様をこれまで救出してきたのは!!! これじゃあコイツが村のヒーローじゃねーかよ!村長にでもなるつもりかっ!村長は拙者だぁぁぁーーー!”
と、この会話を聞いて全然面白くない私(笑)人間小さいってことがこれでわかりますね。
娘が走って橋の方へ向って行ったので、私はその場から離れ、娘の後を追ったので、この後夫が
「いや〜、この冬、ず〜〜と僕一人でお地蔵様を救出していたのですよ( ̄^ ̄)!!わっははは〜!」
なんて言っていたとしても、私にはどうしようもありません。
私が村のヒーローになることは諦めて、娘と村の周りを散策しながら邪念を取り払い、夫の元へ帰りました。夫はまだお地蔵様から雪を取り除いている最中でした。夫は私を見ると、作業の手を止め、
「このお地蔵様って、幼くして亡くなった子の為に作られたものなんだって・・・」
とぽつり。
なんでも、あのおばあちゃんが子供の頃に、親から聞いた話だということで100年以上も前の出来事だったようです。
以前、書きましたが、この辺りは餓死して村自体が消滅するということも何回もあったそうです。
>> 映画【楢山節考】〜食べられて当たり前、寒さを凌げて当たり前の今だから観て欲しい映画〜
長く生きられなかったこの子が、もしかして自分の分をもと夫に力を貸してくれたのかもしれません。これまで、お地蔵様を雪の中から助ける為に何度も足を運んでいたにもかかわらず、どういうことでこのお地蔵様があるのか知る事ができなかったのに、夫と娘と3人でお地蔵様にお礼を行った日に、このお地蔵様がある理由を知れたというのも不思議なことで、メッセージを受け取ったような気持ちです。
今晩も雪が深々と降っていて・・・たぶんお地蔵様はまた埋れてしまっていることでしょう。
明日、雪をどけてあげた時には、何のお願いもせずに「君の分までがんばる!」と伝えようと思います。
それでは、See you〜☆
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