カナダへお引っ越し!Part6〜モントリオールの犬事情〜
今日はモントリオールの犬事情について。その前に、私たちが初めてモントリオールに降り立った日まで遡らせて下さい。
初めて、このアパートへ足を踏み入れた日、愛犬アン&チョビはまだ犬バッグの中に入ったままでした。日本から飛行機で約16時間のフライト・・・人間も大変でしたが、もっと大変な思いをしたのはこの子達だったかもしれません。
なんせ、16時間もの間、あの小さなバッグの中で、飲まず食わず、そしてトイレもできず、飛行機のエンジン音に怯えながらも、吠える事なくずっと耐えていたのですから。
アパートの中をざっと管理人が説明し終わると、私は犬バッグを開き、ようやくアン&チョビを解放しました。管理人は、この2匹をみて「可愛いね〜!」と言ってくれましたが、管理人に犬を見せるのは実はドキドキでした。
2匹がいきなり粗相をしたり、吠えたりしないか・・・できるだけ、ペットに関しては悪いイメージを植え付けたくなかったので、2匹が大人しくしている様子をみてほっと胸を撫で下ろしました。
次の日ー。
再び管理人が家を訪ねてきました。
一夜明け、体力も回復したアン&チョビは、玄関にいる管理人さんに「ワン!」と元気よく吠えました。
・・・確かに、“ワン!” と吠えました。しかも、夫に叱られるような大きな声で“ワン!”と吠えたのです。それなのに・・・
「君の家では可愛い猫を2匹も飼っているんだね〜♪」
皮肉でもなく、マジでこう管理人さんは夫に言ったのです。
夫は、笑いながら「犬ですよ。」と言いましたが、管理人さんは何故か腑に落ちない顔をしていました。
しかし、今となっては管理人さんがアン&チョビを猫だと言った、その理由も分かります。
モントリオールの大抵の愛犬家は、日本ではなかなか見られないような大型犬を飼っています。モントリオールの愛犬家の8割は大型犬かもしれません。ですから、アン&チョビは確かに猫だと言われても仕方ありませんし、私も公園や道で大型犬を見過ぎてアン&チョビは猫じゃないかと思ってきました(笑)
日本では、小型犬、中でもトイプードルが人気ということもあり、トイプードルという犬種は珍しくありませんが、モントリオールでは定着していない犬種のようで、よく
「おもちゃみたいな犬だな! 本当に生きているおもちゃみたいだ! この犬種はなんて言うんだい?」
と聞かれます。まぁ、風貌通り“トイ”プードルなんですけどね(笑)
モントリオールで小型犬が定着しない1つに、冬が厳しいという理由が挙げられるかもしれません。どのくらい寒くなるかと言えば、最低で体感温度マイナス40度だと言っていましたから、確かにその寒さの中、アン&チョビのような寒さに弱い犬種を散歩に出すというのは、命取りです。
特にトイプードルは寒さに弱く、あのクルクルした毛は全く寒さに対応できる毛質ではないので、日本の冬でさえも耐えられる犬種ではありません。
それから、家の広さや周りの環境が日本よりも大型犬を飼うのに適しているというのもあるでしょうし、根本的に大型犬を好む国なのかもしれませんね。
それから、公園には愛犬家にルールを義務づけていて、家の近くの『Westmount Park』ではこのような標識があります。
リードを放したり、犬のウンチを片付けないと$300(約三万円)の罰金を払わなければなりません。
ですから、伸縮式のリードを使用している愛犬家が多いです。
また、子供が遊ぶ遊具のあるコーナーの周りにはこのような標識もあり、遊具のあるスペースには犬を入れてはいけません。
以前、モン・ロワイヤル公園で罰金を取られている犬連れがいました。きっとリードを放していたのかも!?あ、馬に乗っているのがポリスです!
それから、日本では犬を散歩している同士が犬を近付けて挨拶をするというのが普通ですが、こちらでは、基本無視します。犬同士のトラブルを避ける為だと思います。
犬同士を近付けたい時は
「Can we say hi to your dog?」
というような断りをしてから、犬同士を近付けます。
犬種から散歩のマナーなど、日本とは違う意識やルールがあり、戸惑うことも多いですが、愛犬家に対して目に見えるルールやマナーをきちんと定めることは日本も見習うべきだと感じます。日本はどちらか、それぞれの加減で個人がマナーを決めている部分があると感じるので、それがトラブルに発展する原因なのかもしれないと思ったりします。
犬を飼う側にも、ルールや規則を義務づけることって必要なのかもしれないと、モントリオールにきて学んだ気がします。それが、犬も人も幸せに暮らせる街作りなのかとも思いました。
それでは、See you〜☆
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