隣人からの突然のお願い〜ベランダをよじ登って他人の部屋へ突入した夫〜
今朝、夫と近所を歩いている時のことー。あるアパートの前を通りかかると、2人の女性が椅子を伝って2階のベランダへよじ上ろうとしていました。
1人は50代の女性。
もう1人は80歳近い年配の女性で、彼女は寝間着のような姿で既に椅子の背もたれの部分に両足をのせ、両手はベランダの手すり部分をつかんでいる状態で、かなり危ない様子でした。
両手でどうにかてすりを掴んでいるものの、両腕の力と腹筋を使って身体を持ち上げなければベランダに上がることはできそうにないし、とは言っても、こんな年配の女性にそんなことができるとは到底思えません。
私達は急いで彼女達の側へ行き「どうしました?大丈夫?」と尋ねました。
すると、50代くらいの女性が
「まぁ!ジェントルマン!この方に手伝ってもらいましょうよ!」
と言い、詳しい説明もないままに、
「ここからベランダへ乗り込んで、家の中へ入って玄関の鍵を開けて欲しいのよ!」
と頼んできました。
「ねえ、玄関があるところ分かわよね?」
・・・し、しらねーよ(笑)
この部屋の間取りなんて一切知りませんが、とにかく女性に言われた通り、ベランダに乗り込むことになりました。
すると途端に、老婆が
「コラぁ〜!!いちいち人に話すんじゃないよぉ〜!!!」
と、50代の女性を怒鳴る…。
だけどね、ばあさん…いや、おばあちゃん。そうは言っても、間取りを少し教えてもらわにゃ〜、玄関まで行けないでしょうよ…。
しかし、そのブチ切れた声は近所中に広まったようで「どうした?」「大丈夫か?」「何かあったのか?」と、今にも警察に電話をしそうな勢いで、ご近所さんがワサワサと集まってきました。
50代の女性は
「大丈夫よ!実はね…」
と、何があったかを説明し始めたのですが、彼女が近所の人に訳を話し始めると、年配の女性はこれまで以上にヒステリーな声を上げて、怒鳴る、怒鳴る(苦笑)
どうやら、この婆さん、事の事情を周りの人に話して欲しくないようです。
とは言っても、誰かに頼らなければ解決できないだろうし、訳を聞けば、アパートのオートロックが作動し閉め出されたという、よくありがちな理由だったので、それほど恥ずかしがったり、憤ったりする話しでもないのですけどね(汗)
そうこうしていると、近所のおばあちゃんが「これを使いなさい」と、ハシゴを持ってきました。もう誰も老婆のキレた声に耳を傾ける人はいません。
夫が、ハシゴを伝ってベランダに登り、お行儀良く靴を脱いで「失礼しまーす」と部屋へ入りました。数秒後、夫は「玄関の鍵を開けましたよ」と、ベランダに戻ってきました。
夫の報告を受け、私とハシゴを提供してくれたおばあちゃんは「良かった、良かった!」と喜び合いましたが、突然、夫がベランダのてすりに股がり、再度はしごを伝って下に降りようとしているではありませんか!
それを見たおばあちゃん、呆れた顔で
「あなた正気?玄関を開けたなら玄関から帰ればいいじゃない(笑)」
と。
…私もそう思いますが(爆笑)
天然の夫が玄関から出てくると、50代の女性、それからはしごを提供してくれたおばあちゃんと改めて自己紹介をし合いました。
実は皆、名前を知らないだけでよく挨拶をしているご近所さん同士。
これまで名前も知らずに挨拶を交わしていたご近所さんと、こんなひょんなことがきっかけで名前を教え合い、握手を交わし...ほんと、縁って面白いですね。
そういうわけで、『一期一会』これからも大事にしていこうと思います。
それでは、See you〜☆
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