カナダを離れて2ヶ月・・・。娘のホームシックとモントリオールを振り返って気付いたこと。
離れてみて、よ~く分かります。あの街の良さが…。
最新YouTube動画にケベック編を加えました。
モントリオールの雰囲気が分かるかな~。
『旅する家族 リーバス・ファミリー【カナダ・ケベック編】』
未だ、モントリオールシック…。それは私達だけでなく娘もそうで、ここ最近、夜になると
「いつになったらモントリオールのお家に帰れるの?」
「モントリオールに帰りたい…」
「先生に会いたい、友達に会いたい」
終いには寝言でも訴えるようになり、真夜中に、わーーっと泣き叫んではモントリオールに帰りたいと叫び、眠りにつくのです。もう彼女のホームはモントリオールなのかな。
しかし、モントリオールシックに陥って良かった面もありました!
ホームシックで泣いた後は
「勉強してモントリオールの学校に入る!」
と、4歳ながら大きな目標を掲げ、文字を覚えようとしたり、ドリルをしてみたり…。
目指せ!マギル大学!!
実は最近、娘に文字や数字を覚えさせようとして、力を入れすぎたあまり、娘が文字や数字を覚えることに対して拒絶反応を示すようになってしまい、娘に対しての教え方について夫と反省することがありました。
だから娘、自らが文字や数字に再度興味を持ってくれたことは本当にありがたいことなんです。
私たちが失敗したこと、それは “詰め込み式” 学習で、スペインのインターナショナルスクールで配られた、このカードを皮切りに娘の学習意欲を低下させてしまいました。
スペインは小学校に上る前に、読み書きはもちろん、簡単な算数などはできて当たり前、それをベースに小学校1年生の授業が始まると言います。もちろん、授業についていけないと小学校1年生でも留年があるのだそうです。
そんなスペインの教育事情もあって、娘が通いだしたスペインのインターナショナルスクールはイギリス系とはいえ、入学早々、このような単語カードと共に
“毎日10分でも良いので家でも勉強してください”
という先生からのメッセージが書かれた連絡帳を持って帰ってきました(汗)
“4歳なのに宿題!?家で勉強させなきゃいけないの!?”
すご~く抵抗がありました。
モントリオールで通っていたプリスクールの方針は、義務教育前の幼児教育に関しては、あえて文字や数字は教えず、興味や関心を育てるということを重要視していて、カード学習などはせず、文字を覚えさせることも無理にはしませんでした。
ところが驚くことに、そんな環境にも関わらず、子どもたちは3歳くらいから不思議と文字や数字を自然と書けるようになったり、曜日感覚も3歳のうちに認識するようになるのです。飛び抜けてスゴイ子では、5歳にして私ですら読めない他言語の辞書を愛読書にしていた子までいました。
このような子どもたちの成長をみて、私も夫も園の教育方針を支持し、またそのような教育を娘が受けていることに満足していました。
ところが、スペインのインターでは、娘が4歳にして書ける文字が少ないことに多少ならず驚き心配し、家で勉強もするようにとフラッシュカードのような学習を進めてきました。抵抗はありましたが、文字の読み書きができないことで学校で娘が不憫な想いをしないかと心配してしまい、カード学習をはじめてみました。
しかし、やっているうちに親もムキになったり、力が入ったり、なぜ間違えたのかとしつこく問いたり、説明したりしてしまいます。
その結果…
「もう、勉強したくない!文字を覚えたくない!」
…そうなりますわな。
あんなに文字を書くことに興味があり、面白がっていた娘が、文字を毛嫌いするようになったのです。
そういえば、モントリオールで知り合ったスペインから引越してきた駐在さんの奥様にこんなことを言われたのを思い出しました。
『スペインでは読み書きや簡単な算数ができる前提で小学校1年生の授業が始まるの。授業についていけないと1年生でも留年するんだから。でもね、スペインの教育レベルはヨーロッパの中でも低いことから、政府もこの詰め込み式の学習を問題視していて、見直そうとしているのよ…』
そう、小学校1年生の授業がはじまる前にある程度の基盤を作ってあげなければいけないのがスペインの教育らしいのです。しかし頑張ってみましたが、これ以上娘にカード学習、詰め込み式はできそうにありません(汗)
スペイン政府が見直そうとしている学習法であれば、なおさら無理強いすることでもないのかも。
そういうわけで、娘には娘に合った学習方法と、時間のかけ方があるのだから、全員一律に横並びにしなくても良いのだという結論に至り、そう思った途端、親の方も楽になりました。教育に力を入れている北欧では “学び” は競うことでも、優劣をつけることではないとありました。確かにそうなのかも。
以前、モントリオールのプリスクールから感じた早期教育について記事したことがありました。
モントリオールの早期教育、幼児教育について興味がある方は読んでみてください。
そちらの方も、今年の企画として楽しみにしていてください!
0 コメント: