偶然!?必然!?モントリオールで知り合う友人との不思議な ”縁”
昨晩、夕飯に招いてくれた友人一家は、夫婦共にお医者さん。
ここモントリオールで数年間、旦那さんが研究員として活動するために、モントリオールに越してきた一家で、私たちとの出会いはこのブログ『AppMama』がきっかけ…日本にいた頃からブログを読んでくれていた奥様からブログ経由で連絡をもらい、友人関係になりました。
この旦那さんにはじめて会った時、
「いや〜、モントリオールに行く前から妻が “AppMama、AppMama” 、ってウルサイんですわ〜。アップママがなんだか僕は知らないので…朝から晩までアップママって〜ウルサイんですよ〜」
…ウルサイとは何事じゃ〜 (゚Д゚)ゴルァ!!!!
ってか、この旦那さん、地味に面白くて、私と夫の間ではかなりツボ(笑)
お医者さんということもあって、印象は真面目なイメージなんだけど、一言一言がジワジワ面白い…。
そういうわけで、現在、旦那さんは毎日ラボへ通い研究を、奥さんは語学学校に毎日通っているので、私たちのように日中ヒマというわけではなく…
…って誰がヒマじゃ〜いっ (#・∀・)!
とにかく、昨日なんかは奥さん、語学学校が終わった後に、4歳の息子君のデイケアのお迎え、それから体操教室へ連れて行き、その体操教室が終わった後、私たちの為に夕飯をこしらえてくれているから絶対ハードなんです…。
私だったら語学学校だ、デイケアだ、体操教室だ…こんな日は
「夕飯はピザよ、ピザ〜〜ヽ( ̄ ̄∇ ̄ ̄)ノ ランラン♪」
とピザで済ませようと思うけど(笑)、この奥さん、ご飯、豚汁、鮭の照り焼き、きゅうりの酢の物、サラダ、抹茶のチーズケーキまで作ってやがった…あ、作っておられました(笑)
“私達はこの友人らに何をしてあげたのだろう?” と考えると、そこまで何もしてあげてなかったり…。ごめんよ。
そんな友人一家と昨夜は楽しく夕飯。
食事中、どういう話でそういう方向になったかは覚えていないのですが
「3.11の時にどこにいました?」
と、友人の旦那さんから質問されました。
「僕たちは、その時東京にいましたよ。妻が出産を控えていて、2週間後に妻の実家のある岩手に帰ろうとしていたんです。」
と夫が答えると、
「岩手ですか!僕は震災の時に岩手県の “ナントカ ヤマダ” ってところに行って診察をしていたんですよ、もう津波でそこの町はひどいことになってて…」
なにぃ?ナントカ ヤマダ…だってぇぇぇ???
実は、私の実家は岩手県の山田町ですけどぉ〜!!
え?!まさか、嘘でしょう!?山田町に来ていたの!?
夫も驚いて
「妻の実家は、山田町ってところなんですよ!!!そこに来てたんですか!?」
と興奮気味に聞くと
「いや、山田町じゃなくて…“ナントカ ヤマダ” なんですよ、なんだったかな〜。津波に飲まれた話をする患者さんも多くて、そういう話を聞いてあげたりして…」
と地名を思い出そうと必死な旦那さん。
ちなみに、山田町は壊滅的な津波の被害を受けたのですが、私の実家のある地区は、山に囲まれていた地区だったので津波の被害はありませんでした。だから、被災者から津波の聞くことが多かったのであれば、私の地区ではなかったんだろうなと思いつつも、岩手県に来ていたということだけでも嬉しくて、
「ナントカ ヤマダか…。どこだろう〜?陸前高田とか?」
と、しつこく、どこで活動していたかを聞き出そうとしていました。
「陸前高田じゃないんですよ、ナントカ ヤマダなんですよ…えーっと…」
岩手は広い…しかも、壊滅的な被害を受けた地区は数知れず…。
それに、あの津波直後の惨憺たる現場に派遣され “ここに何が建っていた?” “ここはどこ?” と、それこそ戦場の跡地のような場に立ったら生まれ育った私でさえも細かな地名もわかったもんじゃありません。
だから尚更、他県から派遣されたボランティアの方々は、地名も覚えづらかったと思うし、それどころか、当時の現場の衛生状況、被災者の方々の身体の変調、薬の手配…かなり大変な活動だったと思います。
結局、その “ナントカ ヤマダ” は分からず終い。
家に帰ってきてから、どうしてもそのナントカヤマダが気になった私はネットで調べてみましたよ!!
すると・・・
私が卒業した中学校に仮診療所を設けて、被災者を診療している友人の旦那さんの記事が見つかったではありませんか!!
…ってか
おめー、ナントカヤマダじゃなくて、山田町で合ってるじゃねーかよっ(笑)
…あ、おめーって言ってすみません、センセー(笑)
とにかく、本当にビックリ!!
すぐにメールして
『ここ、私の母校だよ!ここの生徒会長だったの、私!』
と、旦那さんの写真が載った地元紙のリンクを奥さんに送ると
『…生徒会長ちゃうやろ!嘘はあかん…』
そこか〜〜いっ!!!
嘘ちゃうでー!!オイラ、生徒会長だったんやでーーー!!
とにかく、友人らとの縁というものは偶然ではなく“必然” 的なものなのかもしれない…。ブログをやっていたからこそ、彼女が私にコンタクトを取れたけど、きっとブログなんてしていなくても、モントリオールに来なくても、出会っていたのだと思う。
だからこそ尚更、出会った友人らは大切にしなきゃならないなと思います。出会うべくして出会った仲間なんだから。
彼らは、数年先にここモントリオールからいなくなってしまう…そんな先を考えたら寂しいけれど、出会えて良かったぜっ!!
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