日本と違う!?カナダのとある私立校のPTA集会に行ってみた!椅子と机を使わない授業を校長先生が提案した理由。
今朝、娘が学校指定のウェアに着替えている時
「ママ…この色のソックスはダメなんだって。“明日からホワイトソックスを履いてきて!” って言われたの…」
と蛍光色のイエローソックスを放り投げ、白ソックスを履いていくという娘。
…それ、今頃言うかぁ〜 Σ( ̄▽ ̄ノ)ノ!!?昨日言ってくれよ( ;∀; )
「仕方ない…今日は先生に説明するから、このソックスを履いていってちょうだい」
とイエローソックスを無理矢理履かせ、今日も娘の手を引き学校に向かったものの、今日は朝からPTAの集会が予定されていて、私も夫もPTAのことで頭がいっぱい。
靴下の件を先生に説明することをスッカリ忘れて娘を教室に送り届けました。
私たちだけかもしれないけど…
“PTA” っていう響き、すごく緊張しちゃう!!
ドラマの見すぎ!? 週刊誌の読みすぎ!? ネットの見すぎ!?あんまり良いイメージないのよね〜。“ママカースト” なんて言葉も聞いたことあるわよっ :(´◦ω◦`):こえー。
特に、娘が学校に入って間もないので、親同士の知り合いもいないし、いきなりPTA集会に飛び込むってかなり勇気がいります。
ただでさえ送り迎えの際、半端なくアウェイの雰囲気だというのに。
“親同士仲が良い” と噂されていただけあって、迎えに行くと親同士が集まって仲良く談笑しているものの、新参者の私達は誰が誰だかわからないし、談笑している父兄の輪にいきなり飛び込むこともできず、父兄の脇をそそくさと通り抜け、娘を呼び出して素早く帰り支度し、またそそくさと校門を抜け帰宅…という感じで、なんだか居心地の悪さ、アウェイ感がハンパありませんでした。
子供を入学させたのは良いけれど、親も学校に慣れなきゃいけない、親も越えなきゃいけない “壁” みないなものがあるのよね。
学校に入るって…親も子も大変だわ ε=( ̄。 ̄;)フゥ
それに加えてPTA...。
「強制的でもないし、PTAは欠席しようか!?どうしよう…」
と英語が話せる夫も弱気になってしまっていました。
ところが昨日、1人のお母さんと仲良く打ち解けたこともあり、意を決してこのPTAに参加してみようということになり、子供を教室に送り届けた後の8時30分、集合場所のライブラリーへと向かいました。
まずはコーヒーが配られ、手作りのパウンドケーキを頬張りながらの集会。思っていたよりもフランクで堅苦しくない!!
上下関係もないし、キンダーの父兄だろうが、グレード6の父兄だろうが、思っていることはちゃんと意見できていて、うん、日本のドラマの見すぎだったと反省。
そうよ、ここはカナダよ!!(笑)It's Canada!!!
新参者の私たちを「Welcome!!」と集会に迎え入れてくれたので、むしろ参加することで、ようやく父兄の輪に入れた安心感を得ることができました。
話し合いの内容ですが...これまた新鮮でした。
例えば、
「去年は、医師とナースが学校にきてから予防接種を打つ時間は1時間しかなかったわね。だけど1人目の生徒が怖くてワクチンを打つまでに20分かかってしまったの。
普通は、ワクチンはゆっくり注入すると痛くないのだけど、1人目に時間を割きすぎて、残りの生徒は針を刺してからワクチンを注入するまでが早くて、殆どの子供が痛みと恐怖を感じてしまった。
その後のメンタルケアもなくて…今年は、注射が怖くない生徒から先にワクチンを接種して、子供の精神的な負担を軽減しましょう」
という、私が子供の頃にはあり得なかった 予防接種 “後” のメンタルケアについての話(笑)。
それから
「去年、先生たちのクリスマスプレゼントに “スパ券” をプレゼントしたのだけど、スパに行ったと思う!?もしも行っていないのなら、今年は違うプレゼントを用意したほうが良いのだけど…先生達がスパに行ったか行ってないか知る方法ってない!?」
という先生がスパに行ったか行っていないかを知る術について(笑)
それから
「ワイングラスに絵を描く企画についてなんだけど…」
と、12月に予定されているというペインティングイベントの話し合いになった時、そのイベントが子供たちのものではなく、父兄のためのイベントだと知った夫は
「生徒達のイベントだと思ったら、父兄だけのイベントだって。別にこれは参加しなくてよさそうだ。」
と小声でそれも日本語で、他の父兄に聞かれてもマズくないように私に囁いていたのですが、夫が絵が得意だと知ったイベント企画者、これまたおキレイなママが
「あなたは来るべきだわ!絶対にきて〜!」
と夫の手を握り目を見つめると、
「もちろん (・`ω´・ ○)キッ !!!」
と夫。
…お、おめー、たった今、行かねーって言ってたじゃねーかよっ(笑)
ちなみに、このイベントの目的は、絵を描いたり、色塗りをする作業にはリラックス効果、ストレス発散効果が得られるので、父兄のメンタルケアを目的に開催されるそう。
主催者はジェニファー・アニストン似の精神科医のママ。そりゃー、手を握られ見つめられたら行くとしか言えないだろう(笑)
“ねぇ…行かなくていいんじゃないかしら!?”
と私も負けじに夫を見つめてみるも...
「行く((o〃∇〃))!行く((〃∇〃o))!! 」
...こ、こ、コイツ(#・∀・)ムカッ!!
それにしても、メンタルケア流行ってんのか!?(笑)
それから、校長先生が途中参加したのですが、教室の構造を変えてはどうかという提案がなされました。
実は、校長先生があるクラスの子供たちをチーム分けして実験をしたそうです。
1つのチームは、ソファーがあり、絨毯が敷いてある校長室(オサレなインテリアが置かれ、まるでリビングルームのような校長室です)で好きな体勢にさせて授業を行い、もう1つのチームは普段の教室で椅子に座らせ机に向かわせて授業を行ったのだとか。
結果、校長室で自由な体勢にさせて授業を行ったチームの方が良い結果を残し、その後、メンバーを入れ替えて同じ実験を行ってみても結果は同じ。
これは校長先生が実験しなくても既に研究結果でも証明されていることらしく、校長先生は自分の目でそれを確証するためにあえて行ったらしいのです。この結果を踏まえて
「大人でもそうだろう。何か物事を考える時に机と椅子に向かっても何も浮かばない。子供たちも同じなんだ。歩き回ってみたり、寝っ転がったり、リラックスしてみたり、自由な体勢になることで、クリエイティブな発想が生み出されやすい。
ほら、そこにあるビーズクッション…。最初は図書館にビーズクッションを置くことを教師でさえも抵抗したよ。
ある教師は、自分が図書館で授業を行う時は、廊下に全てのビーズクッションを出して子供たちに使わせなかった。ところがビーズクッションを使う方が、集中力やクリエイティブな発想に繋がる効果があることが分かり、今はみんなあのクッションを使っているんだよ。」
というわけで、教室改造計画についての話は、単に椅子が壊れた、古くなったから交換するということではなくて、子供たちの想像力や発想や集中力を上げるために、教室のインテリア変えちゃおーよ!ってことで...異議なしの全会一致で可決。
で、じゃあ、どこで椅子や机を仕入れるか、予算はどのくらいかなどなど “こんなこと朝のPTAでサクッと決めちゃうのね〜” と、驚きながら私は話を聞いていました。
夫も学校選びの際に重要視していた1つは、椅子や机のデザイン、教室の作り、それからどんな体勢で学んでいるか...机に向かっているのか、寝転んでいるのか、床にあぐらをかいているのか…そして、それぞれの体勢時の子供たちの集中力、態度、顔つき。
別に礼儀とか不真面目さを見ていたのではありません。
夫も、校長先生の実験結果は前から知っていて、だから、こうやって新しい姿勢に校長先生自らが挑戦していくのは良いことだと評価していました。
約2時間のPTA…英語が苦手な中、ホント頑張ったわ、私。はぁ〜疲れた!!
でもまぁ、次のPTAなんて数ヶ月先でしょうから… (´▽`) ホッ
と思ったら...
「というわけで...次回のPTAは来週!11月、12月はイベントの準備で忙しくなるわよ〜!!クリスマスのジンジャーハウス作るの楽しみだわ〜!!」
ま、ま、マジか Σ(=゚ω゚=;) マジ!
なんだか、娘だけでなく親も学校に通っている気分だわ...3人通学していると思えば、この学校の学費なんて安いもんか(笑)んなわけねー!!
とはいえ、ポジティブに親も楽しんでPTAに参加していこうと思います。
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