カナダ・ケベック州の教育システムの落とし穴!?フレンチ系か英語系か...将来を左右しかねない学校事情!

5/02/2017 AppMama 0 Comments


昨日の記事で、娘が4月分の宿題の提出を忘れ、担任の先生から連絡帳にて注意を受けたというハナシをちょっとだけ...さりげなく書きました…

>>週末はパーティーに映画デートに大忙しっ!宿題は2の次3の次の娘のハッピーカナダライフ!

宿題...ほとんど手をつけていな〜いっ•ू(༎ຶ۝༎ຶ`•ू) 

それも1ヶ月分…結構なボリューム(泣)

言い訳じゃないけど、私は進研ゼミ担当(日本語担当)なので、今回の宿題の件は夫に責任があると思うのよね┐(´ー`)┌ マイッタネ

>>進研ゼミ『チャレンジ1ねんせい』の海外受講を申し込んだ PART2!教材の中身はこんな感じ!

それに、英語が苦手な私が英語ができる娘に英語を教えるというのは…私も望んでいないし、娘こそ望んでいない。
英語力は娘の方が高いし、発音の仕方もいっちょ前にソレっぽくなってる娘に、カタカナ英語の私が教えれるわけない...むしろ教えてくれ!!

ただ、苦手だなんて言ってもいられず、英語の宿題を手伝おうと何回か試みたことがあったのですが...

「これはアッポー(Apple)でしょ…」

と娘に教えると

「ママ… “アッポー” ってなに!?」

「だから…これよ!りんごは...アッポーでしょう!?」

「パパー!!!ママが “Apple” を “アッポー” だって (◍´͈ꈊ`͈◍)!!!」

て、て、てめーっ!!!!

ま、仕方ない。こんな胸糞悪いエピソードは山ほどありますのよ、奥さんっ(#・∀・)
最終的には、夫から

「Appmamaちゃんは、英語は教えなくていーよ!むしろ…教えないで。」

と言われました (╥ω╥`)

なので、私は日本語のみ!!
ちなみに進研ゼミは毎日こなしていて、4月号のテストの提出も完了しました!

ということで、宿題の件は私は悪くない ┐(´ー`)┌

それで昨日の夕方、夫と娘は1ヶ月分の宿題を出来る限り終わらせようと、机に向かっていましたが、

ジリジリジリジリ〜!!!

玄関のベルが鳴りまして…娘の友だちの天才児君がいらっしゃいました〜。

>>カナダ・モントリオールで行われた子供たちのサイエインス・フェア!6歳児とは思えない研究内容とプレゼンに驚愕!!

もう、こうなったら宿題どころじゃないわ…。

実は、友人夫妻が夕方から開かれる学校のPTA会議に参加しなければならず、その間、息子くんを預かって欲しいとお願いをされていたのです。

天才児君とそのママを、リビングへ通すと興奮した様子で

『今夜のPTA会議の結論によっては、学校を変えるわ!!』

とお怒りのママ ( ꒪ͧ⌓꒪ͧ)!!

え〜、怒っとります。

実は、この天才児君が通っているのは、英語系のプライベート校なのですが、最近 “英語よりもフレンチを強化すべき!” という父兄らの意見がチラホラ聞こえはじめ、それが発端となって、学校側からフレンチを強化したい!という提案があったそうな。(ケベック政府の意向もあるのではないか!?とのこと。)

『私達は英語系だっていうから入学させたのよ!高い授業料(年間200万)を払っているのに、今更フレンチですって!?馬鹿げているわ!』

怒りは止まらない…( ꒪ͧ⌓꒪ͧ)

『反対派は多いのよ。もしもフレンチ色を強めるのであれば、多数の生徒が学校をやめるでしょうね。当然、息子もやめさせるわ。』

これほど怒るのには理由があって…それは、ケベックならでは学校システムの問題があるんです。

まず、おさらい!
ケベック州では “英語系の公立校” に通うための最低限の条件がありまして…

・親がケベック州で英語教育を受けていた証明が必要
・親が学生ビザ保持者
・親が就労ビザ保持者

これらが条件なので、例えば、バンクーバーから越してきた “カナダ人” であっても “英語系公立校” に通うためには、これらの条件を満たさないと “フレンチ系公立校” を選択するほかありません。

もしくは高額な学費を払って英語系プライベート校を選択するか...。

彼らは、カナダ永住権保持者。それ故にケベック州に住んでいる限りは、上記の条件を満たさければ “英語系の公立校” には入学させることができないという、なんとも腑に落ちないシステム。

逆に、私達は永住権保持者ではなく、就労ビザ保持者なので、娘は “英語系公立校” へ入学することは可能なんです。(ただ、娘はプライベート校を選択。)

ややこしいっ!!

それから怒っている理由は、もう1つ!

天才児君がElementary(小学校)を卒業し、Secondary(中学〜高校)を受験する際には、これまたケベック州で英語教育を受けたという条件がなければ英語系の学校への入学条件が満たされないらしく、もしも、今の学校がフレンチ色を強め、将来的にフレンチ系の学校に部類された日には、天才児君はフレンチ系のElementaryに通っていたとみなされ、Secondaryの受験の際は、フレンチ系の学校を選択しなければならないらしい...

や、や、ややこしい!!

とにかく、ここケベック州では、フレンチか英語かという言語事情は、習得だけの問題でもなく、受験だったり、将来を左右するくらい大きな問題になりうるのです。

本当に複雑で、この他にも色んな問題、条件、資格等々があって、いやはや、これがケベック州の学校選びでややこしところです。

それから、天才児君の通う学校は、ケベック州政府から補助金をもらって運営している学校なので、尚更、ケベック州政府がフレンチを強化するようにと言えば、学校側としては受け入れなければならない事情もあるのかもしれない。とにかく、学校側も複雑な難しい立場であるのだと思いますよ。

ちなみに娘の通っている学校は、私立ではあるものの、ケベック州政府の補助を受けていないので、フレンチに関しては習得は期待できないほど力を入れておりません...。そうなるとSecondaryの受験は、英語系の学校を選択してあげないといけないし、やっぱりプライベートってことになる...ま、娘が楽しく通えるならどこでもいーさっ。

そんなわけで、天才児くんの両親が迎えにきたのが20時くらい…ということは!!
明日までに提出しなければならないであろう1ヶ月分の宿題はまったーく手をつけておらず、

「パパ!今から宿題なんてもう無理だね!もう寝るから!!おやすみー!」

まっさらな宿題を提出するのは自分だろうに...なぜか強気にご就寝(笑)

完全に娘はのび太くんです。

し、し、しらんよ、わたしゃ(笑)

やれやれ。

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