米国の小学校に転校した娘に試練!?悩みを抱えた6歳の娘も号泣した映画『ワンダー 君は太陽』に勇気づけられたハナシ。
娘が、ポートランドの小学校に転校して3週目になりました。
モントリオール時代に通っていたのは、1学年23名、全校数も120人ほどのプライベートの小学校だったのですが、今回転校したポートランドの小学校は、1学年100人超え、全校数500人超えの公立校です。
娘は “転校なんて嫌!!” だとか不安な感情を口にしたことは一度もなく、むしろ “早く学校へ行きたい!” “おともだち作るぞ〜!!”とポジティブな感情で、今回ポートランドにある、マンモス校へ飛び込みました。
ところが、登校2日目にしてトラブル、加えて日常的な小さな悩み(娘からすれば大きな悩み)を抱えだします。
小さな悩みだけ書くと…子供同士で起きた問題ではなく、大人が強いたシステムにて起こりました。
それは 、ランチ時間のこと。
現在通っている学校のランチシステムですが、個々が割り当てられた6桁の数字を打ち込んでランチ料金を決済するというもので、転校したばかりの娘はまだこのシステムに慣れていません。
6桁を押す作業も鈍く、6桁を覚えるのも容易ではないのに加えて、娘の後ろにはいつも長い列ができてしまうので、このランチ時の決済が毎日プレッシャーになっていたようです。
ある日 “明日からお弁当を作って欲しい” と娘が頼んできたことがあったので、理由を尋ねると、この日、長い列を作ってしまった娘に対し
「そろそろ覚えてきてよっ!!」
みんなの前で給食のおばさんから一喝されたそうな...。
恥ずかしさと焦りから当然ストレスを感じるようになり、ランチ恐怖症になってしまい...って、そりゃ〜私でもなるわ(# ゚Д゚)!!
おかしいと思っていたんだよね…ある日は、空腹の極限で帰宅してきたり、ある日はランチの内容を尋ねても
「ヨーグルトとミルク…」
と答え、
「それだけじゃないでしょ!?メインは?」
と聞いても
「買える量は決まっているのよ!!!ママには分からないでしょ!」
と怒ったような返答が…。
娘から、決済システム時の悩みを聞いた時、点と点が繋がったというか…。
私も夫も、これを聞いて猛烈に憤慨っ!
“大人が都合が良いシステム(オンラインで入金できる)だ!”
“そんなシステムを子供に強いるならば、せめて慣れない子や、低学年の子には優しく指導できる大人がいて当然よ!!スーパーのセルフレジには、店員がいるクセに!!”
...と言ったところで、学校や先生に訴えたわけではなく、あくまで夫婦の会話・汗
その横で
「ママ…モントリオールの学校の給食の時はね、みんなで食べ物を運んでさ、お姉さんやお兄さんがお皿に盛ってくれたんだ…」
懐かしそうにモントリオール時代を振り返る娘。
私も知ってる、そんな風景を何度も見たことがあるよ...。
「今日のランチはな〜に!?」
とキッチンを覗き込む子供たち。
「まぁ!もうお腹すいているの!?この子達ったら食いしん坊ねっ!あははは。」
そんな笑い声の響く給食室の風景を何度も見たことがあった。
今の学校は、連絡事項からスクールバスの延滞情報も含めて、全てオートマチック化されていて、常にスマホに連絡がきます。便利だし、正確だし、スピード感もあるけど…でも、何かが違う。
娘の小さな悩みを聞いて憤慨もしたし、腹もたったし、クソババア!と言いたくなったけど(笑)、夫と話し合って娘にはお弁当は持たせないことにしました。
「ゆっくりでいいんだよ!列ができたっていいんだ、何度もやればできるようになるさ!」
十人十色って言葉通り、色んな子がいるわけで、同じように教えたって、1回で理解できる子もいれば、アプローチを変えて説明してようやく理解できる子もいる。
なんかモヤモヤみたいなものが私達夫婦、娘共にいつも抱えながら過ごした数週間でしたが、昨夜、この映画を3人で観て、モヤモヤが吹っ飛びました。
『ワンダー 君は太陽』
予告だけで泣くわ、こんなん(´;ω;`)
日本では2018年6月15日公開!
米国では既に公開されているので、アマゾンプライムでレンタルして観ました。
感想ですが。
“この子(主人公)の状況と比べたら、6桁の数字が打てないのが何よ!?”
そう思ったってことでもないし、自分たちの悩みがちっぽけに思えた、そういうことでもないんです。
単純に「家族っていいな〜」「ともだちって最高だな〜」「生きるって素晴らしいな〜」っていう…笑
↑どんだけ浅い感想やねんっΣ(・∀・;)
いや、この映画を観終わった時、言い切れないほどの感情が溢れるのは当然のこと…グダグダ感想を述べるよりも、
「家族って…いいな〜!!」
「ともだちって…最高だな〜!!」
「生きるって…素晴らしいな〜!!」
おばちゃん...言葉としてはこの三言しか出なかった(´;ω;`)
6歳の娘も大号泣…。
はじめてかも!?映画をみて感情を抑えきれず泣いたのは...。
なんだろ...学校での自分の状況とリンクした部分もあったろうし、最近揺らぎそうになっていた自分の中にある正義や優しさは、やはり間違っていなかったという確信に繋がった途端にドワァァ〜と、溢れ出たっていうか…。
お涙ちょうだいって感じではなく、観終わったときは爽やかで、とにかく前向きになれました。
それから!この映画に出演している子供たちの演技がまたいいのよ!
主役の男の子なんて、演じているようにも見えなくて...天才子役と言われるだけあって、鳥肌モノ...。それから脇役の子供たちの演技も素晴らしいの何のって!
あっぱれ!
世の中にはこんな子供たちがいるのね〜。感心しました。
とにかく、是非、是非オススメです!
こどもたちにも、この夏、観て欲しい1本ですっ!
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