アメリカの小学校の子供たちが持つ筆記用具と娘の不憫な筆箱事情...。
昨日、学校の初日を迎えた娘。
>>ポートランドの小学校へ転校!!アメリカの学校ならでは!?娘が驚いたこと...。
小学校はとっても楽しかったという感想で、娘が新しい学校をとても気に入ってくれたことにホッと胸を撫で下ろしていたのですが…。
事の発端は…夫っ!!
それは昨夜、学校に持って行く持ち物の準備をしていた時のこと。
「パパ!?お友達はカラーペンを学校に持ってきてたの…。私も持っていってもいい?カラーペンは持っていないから...そうだ!色鉛筆!この色鉛筆、全部持って行ってもいい?」
とにかく筆記用具を揃えたがるんです。
きっと周りの子の筆箱事情が気になったに違いない…わかる、わかる、特に女の子はね〜。
私も小学生時代、カラフルな鉛筆やら匂いのする消しゴムを揃えたがって、筆箱も、筆箱の中身も可愛くカラフルにするのがモチベーションを上げる1つ方法だったし、女の子同士のコミニュケーションのツールだったりしたもんね❤
…って、おい、何してる!?
ふと娘をみると、日本の幼児雑誌の付録でついてきたスタンプケースに消しゴムと、鉛筆をどうにか入れようともがいてる(汗)
「あ…あの…これを筆箱にしようと思って…」
どうみてもサイズ感の合わないプラスチックケースに鉛筆を無理やり入れようとしている姿を私に見られた娘は、少しバツが悪そうな、照れ隠しのような妙な笑みしてみせるも、目の奥は悲しそうに、今にも涙が落ちそうでした。
“あっ....!!!”
娘のその複雑な表情を見て思い出したのが、数日前の出来事。
小学校から娘の登校許可が下り、初日の持ち物が “鉛筆” と “消しゴム” と言われたので、それらを入れる筆箱を買いに行こうとすると
「アメリカの学校は、筆箱いらないんだよ(*^^*)!」
アメリカ育ちの夫は、そう言うのです。
「どうやって鉛筆と筆箱を持って行くのよ?」
「リュックの小さいポケットに鉛筆と消しゴムを入れていくんだ(^^)」
「は!?(笑)それはあまりにも雑な持ち方じゃない!?そんな風にして持っていったのは、あなたが男の子だからじゃないの?」
「いや、アメリカの生徒はそんな感じだって。日本の文房具は優れているから、文房具にこだわるんだよ。」
夫の言うことに納得しがたい部分もあるものの、もしも夫の言うように、鉛筆と消しゴムだけを持ってくるのが、所謂アメリカの生徒の常識だとしたら、文房具をあれこれ揃えてあげることで問題になっても可哀想だし、そのことが発端でトラブルになるのもどうかと思ったので、ここはシンプルに学校側から言われたものだけを持たせようと思い直したのです。
そう...きっと、この時、私達の会話を聞いて娘は色々諦めたのね...。
そんな娘の気持ちに気づかないまま、その夜、鉛筆と消しゴムをヘアゴムで束ねて、夫の言うところのリュックの小さいポケットに入れたのだけど...
娘が学校に行ってみると同級生らは、筆箱をちゃんと持ってきていたらしい(汗)
ただでさえ転入生という立場で初日は緊張もしていただろうに、周りの女の子たちが可愛い筆箱だの、ペンを出したら...ヘアゴムで束ねた鉛筆と消しゴムを出すのは抵抗があったに違いない....。
大人からすれば些細なこと...でも、そんな些細なことで傷ついたり、恥ずかしくなったりするのが子供。
しかし、それに気づいた時にはもう20時過ぎで…今から買いに行けるわけではないから、どうしてあげることもできない。
だけど、
「買おうね、筆箱!」
そう言うと
「え…? え?ホント!?」
涙ぐむ娘。
きっと “アメリカの学校は筆箱いらない” って言う夫の発言を聞いて “欲しい” なんて言い出せなくなってたんだ…。
夫が言うように、日本に比べてアメリカは凝った文房具もそれほどないですが、この筆箱事件の発端である夫に素敵な筆箱を見つけてきてもらおうと思います!
娘よ、悪かった!!
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