全米一住みたい街は治安悪いだとぉ!?不審者情報が多すぎたポートランド!

2/25/2019 AppMama 0 Comments


以前書いたポートランドについての記事で
>>2019年最初のミッションはお引越し!!さらばポートランド!この街からリアルに感じたこと。

私と娘が見知らぬ男に突然追いかけられたパブリック図書館で「首を切ってやる」と叫んだ男の近くにいて怖い思いをした...

等々、この街の治安が悪いと感じたことや街の印象を正直に綴りました。

追記というわけではありませんが...

本日、アパートの管理人から届いたメールが

  “マジで怖え〜ったらありゃしないよ (・∀・)!!” 

っていう内容だったので、そのことについて書こうと思います。

メールの内容は...

数日前のこと。ポートランドの中で比較的治安が良いとされる “パール地区” で、女性が男に襲われた事件があったそーな。

その犯人像が、結構ヤバめっ( ;∀;)


写真の方がマシよね、絵はホラーだよ〜。

『犯人は捕まっていないから、彼をみたら通報して〜!ちなみに、この事件は近所でっせー!ご近所の皆さん、気をつけてね〜!』

↑もちろん、こんな明るいトーンのメールじゃないけど、もうこのくらいのテンションで読まないとホラーでしかないよ( ;∀;)

しかも数日前、このアパートに住んでいるロックボックス(スペアキーが入っているボックス)が、何者かにぶっ壊されてキーが盗まれたばかり(;・∀・)

このアパート内に不審者がいたっておかしくない状況なわけで、ただでさえ、ガクブルな状況なのに...もう〜、治安悪いったらありゃしないよ!!

街では、突然叫びだす人とか、鋭利な刃物を持ってる人とか、ドラックorお酒でラリった方がたくさんいるし、路上駐車中の車の窓が割られているなんてことは日常茶飯事。

「確か...全米で住みたい街ランキングで1位に輝いた街...なんだよね!?」

って、何度疑ってしまったことか...。

娘のスクールバス仲間のママなんて、去年だけで車2台...2台だよ!?(しかも2台のうちの1台はベンツという...。)
セキュリティーがあるアパートの屋内駐車場に停めておいたにも関わらず、車の窓を割られて車上荒らしに合うんだから、普通に治安悪いんだろうなと思います。

そんなわけで、ポートランドに未練なしっ!

明後日の夜にバーモント州へ飛び立ちます!

『オラこんな村やだ〜♪

 オラこんな村やだ〜♪

 バーモントへ出るだ、バーモントへ出だなら

 銭っこ貯めて バーモントで牛(べこ)飼うだ〜♪』

って口ずさみながら...(笑)

次はバーモント州からブログを書きますっ!

ちなみに、50州の中でバーモント州が一番治安が良いと言われているので、その点は安心っ(・∀・)!! ...と思う(笑)そうでありますよーに!!

バーモントブログも引き続き、よろしくおねがいします!

それではまた、バーモントでっ!


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次の移住先決定っ!!アーティスト気質の起業家が集まるアメリカの『ド田舎』へ引っ越します!

2/19/2019 AppMama 0 Comments



前回 “全米一住みたい街No1” にランキングされるポートランドに1年間住んでみた感想を書きました。

この街に対して感じたことを正直に綴ったので、少しネガティブな記事になってしまったようにも感じますが、これが正直なこの街の印象です。

>> 2019年最初のミッションはお引越し!!さらばポートランド!この街からリアルに感じたこと。


さて、1週間後には、ポートランドを飛び立ちます !!

次はどこへ!?

風の吹くまま気の向くままさっ( ´_ゝ`)フッ

...ってカッコつけてる場合じゃないっつーのっ!
風の吹くまま気の向くままノコノコやってきたのがポートランドじゃねーかっ(笑)

ってわけで(;・∀・)

次の候補地こそ!!
真面目に調べようじゃないかっ!
(ポートランド移住もそれなりに真剣に考えたんだけど・笑)

仕事を優先に考えたら

・コロラド州ボルダー
・テキサス州オースティン

↑これらの都市が魅力的かも!

と思ったりもしましたが...

 “スタートアップ的思考” をやめた今、これらの地を選ぶ必要もないし、何より、これらの都市に娘が全然興味な〜しっ...。

「この街ってポートランドと変わらないよ...」

テキサスの都会的な街並みや、雄大な自然に囲まれたコロラドの注目都市を紹介した動画を見せつけたところで首を縦に振らない娘。

「わたしは “街”じゃなくて “町” に行きたいのっ!!」

そんなわけで...。

我が家のポストに偶然入っていたアメリカ全土の地図が印刷されたポストカード...


毎日、毎日、このポストカードと睨めっこ。

(夫)「フロリダは、大〜きな蚊がいるし...ワニまでいるだろう〜!?」

(妻)「コロラドだって、ピューマがいるのよ〜。」

(アン&チョビ)「そうそう、犬がピューマに食べられたって聞いたことある( ;∀;)!!」

お前ら、野生動物の生息地で決めるんかーいっ(笑)

(夫)「遠足で、山だ、水辺に行くなんてことになったら、ピューマやワニの生息地...心配で落ち着かないなー」

(妻)「稀とはいえ、家の庭や軒下にピューマも出るらしいのよ...」

(アン&チョビ)「おちおち散歩もできないね〜」

だ・か・ら!!
野生動物を基準に引越し先決めんの、やめーいっ(笑)

って、ここまでは冗談っ(笑)

「とっても小さな町がいい!!自然がたくさんあって、クリスマスに雪が降る場所!」

↑娘の要望をベースに、PIKLIP社も拠点にしたいと思える都市を考えてみたんです。

その結果...

バーモント州のバーリントン市に決定致っ (⊙ꇴ⊙)!!

ば、ば、バーモント!?

“どこにあるかわかんないけど...絶対田舎だよねっ!?”

奥さん、バーモントをバカにしちゃ〜あ、いけないよっ!チッ、チッ、チッ...

バーモント州と言えばね!

・アイスクリームで有名な Ben & Jerry's (ベン&ジェリーズ)の創業地!

・アメリカの自然派洗濯洗剤でお馴染み seventh generation の本拠地!

・前回のアメリカ大統領線、そして今回の大統領選に出馬するバーニー・サンダースは、前バーモント州バーリントン市長!

・世界中のガーデナーに愛された絵本作家の ターシャ・テューダー が憧れ移住したのがバーモント州!

世界的な有名人や有名企業が輩出されている “ド田舎” なんです(笑)

娘に田舎っぷりを動画で見せると...

「ここ、ここがいい\(^o^)/」

娘のOKサインが出たけど、こんな田舎で事業をはじめることが...

「でぇじょうぶだ!! おら、ワクワクすっぞ!!」

↑ウチの悟空がそう言ってんだから、でぇじょうぶ、なんだろう..(笑)

実は、夫が会ってみたいと思う起業家やアーティストらが、このバーモントの地に集結していたのも “でぇじょうぶ” の理由の1つです。

シリコンバレーや大都市に拠点を置く起業家が多い中で、なぜ彼らは、この “ド田舎” を拠点にしているのか...。

その理由を紐解いていくうちに感じたのは、彼らがつくるプロダクト、アイディアや思想、企業理念、起業家精神...なんと未来的で先進的で都会的な発想だったことでしょう。

儲け主義、営利最優先の経営よりも、プロダクトを最終形態までを作り上げることに執着する職人気質さ、名誉やお金だけでは、会社の方向性を曲げない頑固さ、こだわり、いわばアーティスト気質の起業家らが、助け合いの精神で、会社の成長だけでなく、この町のためにも活動を惜しまずに、切磋琢磨していくその姿勢は魅力的だったし、その世界で学ぶこと、刺激を受けることは、まさに私達が求めていたことでした。

“儲け主義” に関しては、会社を運営していく上で必要なことで、決して悪いことではなくあって当然の主義ですから否定はしません。
ましてスタートアップであれば、会社の成長に期待して投資家もお金を出すわけなので、投資家から求められるものが、自分の企業理念や思想から外れてしまっても、倍の倍の倍の利益を常に求めて行かねばなりません。

ただ、そのようなビジネスの仕方に夫が興味があるかといえば...そうではない。

ジョン・レノンがこう言ったんだって...

「ビートルズは、

 ほしいだけの金を儲けて、

 好きなだけの名声を得て、

 何も無いことを知った」

↑まだ金も儲けてないし、名声を得てない私たちがたどり着いた名言としては、早すぎるけどwww

当初、PIKLIPとしては、それこそ名声だって利益だって得たいと奮闘した経緯があります。でも、次第に、会社が大きくなることへの執着がなくなり、メッセージ性のある会社でありたいと思うようになりました。

この考えを支持してくれているのがアメリカのZ世代、若いPIKLIPファンたちで、なんと、今では毎月数千人に写真を送り届けることができています。

この活動が始めてから、本当の意味でPIKLIPに価値を見出せてきて、逆に、この活動が金儲けの対象になることは避けたいとさえ思うようになりました。

バーモント州の起業家のインタビュー記事を読んでいると、私達と同じ、利益よりも、プロダクトにかける想いや、1つの芸術的作品のようにモノづくりをする起業家が多く、とても感激したんです。

類は友を呼ぶ...まさにコレ。ビビビッ!!!ときました。

だから、西海岸のスタートアップの聖地だったり、第二のシリコンバレーと言われる都市に向かう意味を感じなくなったんです。

↑そういう話は、また違う記事でにしましょう!

とにかく!バーモント州バーリントンから車で1時間半も北に走れば、なんと!

カナダ・モントリオールっ\(^o^)/I'm home!!

それから車で6時間ほどで、大都会I♡NYに着いちゃう、もう私達からすれば “穴場スポットちゃいますの!?” ってくらい、地図上では気に入っています(笑)

“...って、今回こそ下見したよね!?”

...すっるわきゃな〜いっ!リーバス家の辞書に “下見” という文字はないのです(苦笑)

行き当たりばったりですが...運命を身に任せて、今回も行ってきまーすっ!

人生あれこれ考えて悩むより、やってみる!...ダメなら!?

「やり直せばいいじゃん (・∀・)!!」By 娘

ポートランドが何度 “全米で住みたい街” にランキングしたって、私達にとって “全米で住みたい街” に思えなければ、それは他人の意見でしかなく...

やっぱり、自分で感じることがすっごい大事です。

シリコンバレーが異常すぎる地価の高騰をみせている今、この都市に住む経験ができたことは、長い人生のひとつまみの時間であっても貴重な時間だったことには変わりはなく、西海岸の高騰により、ポートランドをはじめとする周辺都市へのしわ寄せ、建設ラッシュ、所謂バブルを目の前にして、きれい事だけで済まされない事実、住民の本音を知れたことは、大きな学びだったなと思います。

この学びがあったからこそ、バーモント州バーリントンという町を選べたと思うし、巷の “住みたい街ランキング” みたいな記事に左右されず、私達がアメリカの中で  “一番住んでみたい都市はどこだろう” って純粋に考えたら、バーモント州に自然と惹かれたのは、今、そこに学びがあるんだということだと思います。

バーモント州やバーリントン市を紹介しているブログ、youtube動画が、他都市に比べて少ないもラッキーです ( ・∀・)イイ!!

情報が溢れかえっている時代、情報が少ないのが逆に嬉しい。

冒険心溢れ出る...バーモント州。

どんな野生動物に会えるのだろう...そこかーーーーいっ!!(笑)

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雨の街ポートランドで初雪!しかし...この程度の積雪で学校は休みだとぉ!?

2/05/2019 AppMama 0 Comments


前回の記事の続き、次の “引越し先” について書こうと思いましたが...

>>2019年最初のミッションはお引越し!!さらばポートランド!この街からリアルに感じたこと。

本日、急遽、小学校が休校になりまして...。

娘が一日中家にいる状況では、ブログを書くことに集中できそうにないので、それについては次回にしたいと思います!!

さて、休校になった理由ですが...『雪』!!

昨日、ポートランドでは初雪が観測され、今朝は2〜3センチほどの積雪となりましたが、まさか、数センチの積雪くらいで休校になるとはっ!

朝の5時30分に学校側から全校生徒の保護者に一斉送信のメール、そして朝の6時台には電話連絡にて...

「本日は、雪のために休校となります (๑•̀д•́๑)キリッ」

どえら〜(笑)

ちょ、ちょ、ちょっとまて〜いっ!!
シカゴをはじめとする、アメリカ中西部の大寒波のような事態で休校ならともかく、気温−2度&晴天☀、歩道雪になし...行けるやんっ!!

学校行けますよぉぉぉ〜( ;∀;)💦

(↑ほら、歩道に雪ないでしょ?・笑)

登校&下校時に子どもたちが雪の事故に合わないための対策で、普段より少しでも危険のリスクが高まったら、大なり小なりの雪であれ、休校にするっていう感じみたいです。

それにしても、こういう時、会社勤めのパパやママは大変だろうな〜。
ほら、我が家の場合、夫婦揃ってフリーターだから...

って、誰がフリーターやねんっwwww

我が家は自宅で仕事なので、いきなり休校になっても対応できるけど、夫婦共働きだったり、昼間は仕事で家を空けなければならない家庭は、子供の預け場所を探すのが大変だろうと思います。

そんな親のこころ子知らずか...

普段は目覚ましが鳴っても起きない娘が、

「ゆ、ゆ、雪だー!!!!パパ!早くっ!外に行こう!!」

着替えもとっくに済ませたようで、居ても立ってもいられないとベッド脇に立って大騒ぎ。

そうこうしていると...

「...ここにも雪が降ったんだね、うれしくて泣きそうだよ (´;ω;`)」

窓の外の雪景色を見て感動の涙。
笑ったり泣いたり、朝から忙しいヤツ(笑)

本当に雪が好きなんだと思う。
前世でそんな場所にいたんだろうか...ってくらい(笑)

外から帰ってきてからも、テラスに出てずっと雪を触ってる。

うん、やっぱり...雪の降る街へ行こう...。

それにしても、突然の休校...
一日ゲームさせるわけにもいかないし(ーー;)

ってことで、開店と同時に『Powell's City of Books』へ。

この本屋さんは、中古本も新書も同じ棚に並んでいるので、欲しい本が手頃な価格で見つかる確率が高いし、あえて古本を探すのが楽しいです。

パパと選んだ本!
『Dog Man: From the Creator of Captain Underpants (Dog Man #1)』


↑アメリカの子どもたちの間ですっごい流行っています。

“New York Times bestselling series with more than 13 million copies in print worldwide and translations available in more than 21 languages(ニューヨーク・タイムズのベストセラーシリーズ!全世界で1,300万部以上発行され、21以上の言語で翻訳されています。)”

この帯だけでも人気が分かるし、Dog Manの中古本は見つけることが困難です。
中古にすらならない人気というのか、売りに出す子がいないというのか...『Powell's City of Books』でさえもDog Manは全巻新書しか見たことないです。

公立図書館も学校の図書館もDog Manは常に貸し出されている状況で、手に取ることができないので購入してみました。

英語が好きな子どもたちにおすすめ!
何より、コミックなので読みやすいし、楽しいです。

対象年齢は6歳からのようなので、気になる人は是非チェックを!




ということで、今日は読書Dayに決定っ!

明日は学校に行っておくれよ...(笑)

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2019年最初のミッションはお引越し!!さらばポートランド!この街からリアルに感じたこと。

2/04/2019 AppMama 0 Comments


皆様、新年あけましておめでとうございます!!
本年もどうぞよろしくお願い致します。

...って、もう2月。
新年の挨拶には遅すぎました (・∀・)💧

実は、新年早々、慌ただしい日々を送っておりまして...

じゃーんっ!!


ポートランドから引っ越しますっ (`・ω・´)キリッ

このブログを読んでいる方であれば、私達が年に1回の割合でアッチコッチ引っ越していることはご存知だと思うので、もはや引っ越し程度じゃ驚かないかな (笑)

引っ越しの理由は、

夫の会社(PIKLIP)の次のステージを見据えて、それから娘の教育(心の成長を含め)を考えて、そして老犬2匹にとって最期にふさわしい最善の環境を整えたいという思いからだったりもします。

決定打となったのは、7歳の娘の言葉

「私、この街(ポートランド)で育たなきゃダメなの!?」

い、いや、そんなわけでは(;・∀・)

「そろそろ...街を変えない!?」

ま、街を変える!? “学校を変える” の言い間違いじゃ...

「ううん。ちがう街に行きたいの。なんか...この街は私たちに合ってないと思う。

...。

実は、娘の言っていることはよーーーく分かるんです。
私達にとって 大事な “何か” が足りないと...そう感じ続けていたポートランドの日々でした。尚更、子供も同じ気持ちだったと知り、ポートランドからの移動を真面目に考えた次第です。

【何かが、大事な何かが足りない...。】

巷では

 “米・ポートランドがキテる!!”

 “今、世界が注目!オシャレなポートランド”

“全米一住みたい街”


そんな特集を読むたびに、何かがあるんじゃないかと期待値MAXで住んだのが2017年の3月。

しかし、ポートランドに越してきて3ヶ月経つか、経たないか...そんな短期間で物足りなさを感じてしまいました...。

モントリオールに戻りたいとか、所謂ホームシックとは全く違っていて...だから困ったんですよね...この感情はなんだろうって。

モントリオールで日課だった “ちょっと近所をプラプラしてこよ〜♪” みたいな気分は減る一方だし、犬の散歩に限っては、犬が喜びそうな散歩コースが少ないし、おまけに犬の糞やゴミが散乱している道に散歩も憂鬱になりました。

休日の娘との公園巡りも、公園の作りがシンプルすぎてすぐに娘も飽きてしまうのと、遊具にも工夫がみられないので、娘も何か足りなさを感じてきているのはわかりました。

加えて公園は、ホームレスのたまり場。
誤解してほしくないのは、ホームレスがいるのは全然構わない。

問題は、彼らの目に余る言動です。
ゴミを散らかすし、叫んだり、時にこちらに向かって暴言を吐く。
驚いたのは、ペットボトルに溜めた自分のオシッコを、子どもたちが飲む水飲み場にジャー...(ーー;)オイ

そんなわけで、期待するような “何か” が、この街にあるってことでもないし、インスパイアされるようなアイディアや発想があったわけでもなく、とりわけ洗練された街でもないし、エコシティーと言われるけれど、人々の環境への意識がズバ抜けて高いということも感じられず、まだまだ人々の意識も含めて発展途中の都市なんだという印象を受けました。

↑こんなことを書いている方っているかしら!?大丈夫かな!?(笑)
「ポートランド大好きっ」って記事は山ほどあるから、1つくらい、違うことを感じた正直な感想もあっていいと思うので、正直に個人的な感想だけど綴ります!

【ホームレスとポートランド】

以前、高城剛さんがロードトリップ中にポートランドを訪れた際、この街の印象を記事にしたものを読んだことがありました。

その記事で、高城氏がポートランドをどう表現したかといえば

 “ダークサイドに突入したポートランド” 

見るも無残な衰退 だったと...それを “ダークサイドに突入したポートランド” と表現していました。

巷では【全米一住みたい都市】【お洒落な街】【クリエイティブな街】【エコな街】などなど、ポートランドはユニークでお洒落で最先端な街と評することが多いので、高城氏の記事を読んだ時は、そして “ダークサイドに突入したポートランド” という表現は、斜め上の発言をただ狙ったんだろうと思ったものですが...今や、私達もポートランドの印象というのは高城氏と同じ印象です。

その理由の1つは、あまりにも多いホームレスの数。

ホームレスを差別したり、嫌悪感を表しているわけではなく、そのような人々が急増しているところに、ポートランドをはじめとするアメリカの衰退を垣間見てしまったような気がしてなりません。

実際に、ホームレスは尋常じゃないくらい多いです。
ポートランドの顔の1つ、ユニオンステーションの周りはホームレスらの住むテントが並び、またその付近はドラッグ中毒、またはアルコール中毒のホームレスらが多数いて、とても物騒な雰囲気です。

ダウンタウンには娘と同じくらいの子供や高齢者のホームレスもいます。

(↑腰の曲がった高齢の “おばあちゃん” が寒空の下、雨の日でも道路端で寝ています。心が痛む。)

護身のために鋭利な刃物を所有しているホームレスが多く、子どもたちが遊んでいる公園のベンチでナイフを片時も離せず、ちらつかせている状況は日常茶飯事。

実際、私と娘はホームレスに追いかけられたこともあるし、公共の図書館で私達のすぐ真横に立っていたホームレスの男性が他の入館者に対し

「お前の首を切ってやる!」

と騒ぎ立て、冷や汗をかいたことがありました。
その時の恐怖から、娘がしばらく図書館へ行くことできずトラウマにもなりました。

怖い思いだけではなく、たった2ブロック離れただけのスーパーに買い物にいくまでに、多くのホームレスに会い、彼らの身なりや悲観した表情、常にお腹をすかせている、寒がっている様子を見るのは非常に心が痛むので(あまりにも多い数に手を差し伸べることも限りがあります)、なんだか外出すること自体、億劫になってしまうのも、この街に住んでいての不便さとして感じてきました。

もちろん、モントリオールにもホームレスはいます。
た〜くさんいます。
しかし、モントリオールで多くのホームレスを見てきた私達でさえも驚いたほどですから、ポートランドのホームレスの多さ、それからホームレスの問題行動はモントリオールでみてきたそれとはとは違います。

そもそも危害を加えてきたり、あからさまにナイフをちらつかせたり、子供に対して暴言を浴びせてくるホームレスに私達自身は会ったことがありません。

モントリオールのホームレスで記憶にあるのは、

「いいか、ちゃんと学校に行くんだよ!俺みたいにならないようにさ!」

って娘に声をかけるホームレスや

「ごめん、今、カードしかなくて...」

とお金をあげられないと告げると

「いいんだ、兄弟!ありがとう!」

と言って握手を求めるホームレスだったり...。

まぁ、酒を片手にタバコを加えて 「金くれ〜」 っていうホームレスもいて  “え?そんな態度で(苦笑)!?”  って憤慨することもあるけど、危害を加えられそうになったなんてことは記憶にないな....。(※とは言っても、モントリオールでもホームレスによるトラブルもありますから、訪れる際はエリアは選んで、常に慎重に!)

しかしながら、ホームレス問題は、アメリカ全土が抱えた社会問題で、どの州にもホームレスはいます。だから、ホームレスの問題だけで、私達がポートランドを去ろうと決断したわけではありません。

が、高城氏と同じような気持ちでこの街を見て、そして悲観せずにはいられない自分がいて、娘の教育も含め、これからの生活をここで続ける意義と魅力を感じられなくなったのです。

【スタートアップ的思考はや〜めたっ!】

アメリカで会社を起ち上げたことで、スタートアップの本場サンフランシスコや、スタートアップのハブ都市を意識したくなるのは当然のことで、だからこそ、カナダ東部からアメリカ西海岸まで移動してきました。

大きなチャレンジだったし、大きな変化だったし、何よりも冒険です。

しかし、ふと、思ったんです。

“スタートアップを意識しすぎて、ちっちゃな冒険になってないか” 

って。

『スタートアップの聖地シリコンバレー』

『第二のシリコンバレー、テキサス州オースティン』

『起業家に人気の都市LA』

実際、こういう見出し、記事、Blog等を見聞きすれば、それらの都市へ身を置くことはメリットにしか感じません。
チャンスの幅も広がるだろうし、実際に投資家も多いし、有名なアクセレーターも存在するし、日々、起業家のMeetUpも盛んに開催されるので、刺激的で感化されることが多いだろうと予想できます。

スタートアップという冒険的で常に挑戦的な独特な世界の一部に、自分たちもいると思えば、意識が高い起業家たちと同じ空気を吸い、ものすごいスピードでこの時代を駆け抜けてみたいと思うのは当然のことなので、だからこそ、それらの都市を無視することはできません。

注目された都市には、多くの起業家やスタートアップが集結しているので、今のスタートアップの傾向や動向を知る機会も増えるだろうし、アイディアを共有し合ったり、常に刺激を得ることができるでしょう。

でも、思考が偏る恐れも充分にあるように思います。

アメリカの西側に身を置き、地元の投資家にも会い、ポートランドで開催されたTechstarsのMeetupにも参加し、スタートアップに関する本も読み漁りました。

しかし、ある時気づいたんですね、すごく視野が狭くなっていることにー。

その界隈での常識や思考が刷り込まれていくうちに “らしさ” が失われていったり、投資家や、その界隈で好まれそうなモノづくりになってしまったり...。

だから決して、スタートアップ界隈で得る刺激が自分たちにとっての刺激や重要性になるということでもないし、広い視野で活動できるとも限らないと思いました。

むしろ、自分たちのコアとなる精神を失わずに、自分たちの手で会社をコントロールするには、これらの都市でない方が都合が良いとさえ思いました。

【全米一住みたい街!!!は誰にでもあてはまらない】

異性の好みがそれぞれ違うように、魅力に思う街のテイストだって人それぞれ。

いくら周りが “ポートランドがアツい” と騒いでも、私達にその熱が伝わることは難しい(苦笑)

地元のスタートアップのMeetUpに参加してみた夫が、画期的なアイディアを持った起業家やクリエイターに会うことができなかったのも、または現地の起業家から何かを得ること、感じるものがなかったのも、この土地で何かを始めるには少しハンデを背負うように感じたのも、7歳の娘が、違う街を意識してしまったのも、期待値と現実の差があったことは否めません。

“全米一” というのは誰にとってもそうだとは限らず、現に、私達の場合 “全米一住みたい街” を魅力に感じることはできなかったということです。

【どうせ努力するなら、好きな場所で、好きなことに】

グダグダ書きましたが、つまりは、この都市の抱えている問題や欠点をも含めて、この街を愛せれば良かっただけの話...。

男と女みたい(笑)

もちろん 結論を出すには早いので、“この街にもう数年はいるべきなのではないか” とも思いました。しかし

「 “数年間 住み続ける” ことを努力するのはちがう。」

という夫の一言で議論は終わりました。

そう...娘の子供時代、学生時代というのは限られているし、私達の大事な家族の一員である高齢の犬たちにとっては1日だって尊い時間です。

その尊い時間をどう過ごすか。

仕事もそう。自分の夢中になれる事に対して努力をした方がずっと効率的で生産性があがります。

情熱になれる何かに対して “石の上にも三年” という気持ちで取り組むのと、ただ時間だけを費やしていく“石の上にも三年” では結果がちがうでしょう。

というわけで...

【ポートランド撤退っ(・∀・)!!】

新たな土地を目指します。

候補として

カルフォルニア州サンディエゴ、コロラド州ボルダー、テキサス州オースティンなどあがりましたが、娘の一言でこれらの都市は次々と却下されます。

「この街って、ポートランドと変わらないよ!?」

これまで色んな国や州を転々としてきたからか、娘は、その街へ行かずとも、おおよその雰囲気だったり、規模感がわかるようになったのかもしれない。

娘が提案したのは...

「とっても小さな町!!自然がたくさんあって、クリスマスに雪が降る場所がいい!」

娘の希望通りの街が見つかるかわかりませんが、今回の引っ越しは、国から国への引っ越しではなく、アメリカ国内で検討しているので、私達の感覚では、もはや東京23区内で引っ越しをするようなもの(・∀・)!

さて、どこへ行こう...。

それは、次の記事で書けたらと思います!

次は、私達が思う “全米一住みたい場所” へ。



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